2024年3月24日日曜日

日本を代表するレイク・モンスター ~ 池田湖のイッシー


■池田湖の怪物 ~ イッシー

九州最大の湖に生息するといわれるUMAがイッシー (Issie / Lake Ikeda monster) で、屈斜路湖のクッシー (Kussie) と並び日本を代表するレイク・モンスターです。

イッシーは、日本のUMAとしてクッシー (Kussie)、ツチノコ (Tsuchinoko) と並び海外でももっとも知名度のあるもののひとつです。(超有名ではないです)

初めの目撃は1960年代といわれていますが、1978年9月3日に20人以上が同時に目撃したことでイッシーは全国区の有名なUMAとなりました。

知名度が上がると爆発的に目撃情報が寄せられ、更には動画撮影にも成功しています。

但し、目撃情報の数や知名度とは裏腹にこれといってはっきりした全体像を描きにくいUMAでもあります。

目撃数が多いと異なる種類の野生動物を「クッシー」というひとつの生物に集約してしまいハイブリッド化・キメラ化が起きてしまい混合動物が生まれる傾向があります。

しかしイッシーの場合は体の僅かな体の部分的目撃情報や湖畔が波立っているといったもののため、ハイブリッド化のせいで全体像がつかめないのとは異なり、どんなものかよく分からないと言った方が正しいでしょう。

池田湖周辺にイッシーのオブジェはネッシータイプの首長竜を模したものとなっていますが、目撃情報から判断する限り背中にコブを持つサーペント (巨大海蛇) タイプのUMAと考えるのが合理的かもしれません。

池田湖は九州最大の湖ではありますが、表面積は日本で27位、周囲約15キロと飛び抜けて大きいわけではなく、わりとどこからでも観察できる程度の大きさであり、息継ぎのために水面に上がる必要のある哺乳類や爬虫類がその正体とは考えにくいところです。

その正体として最も可能性が高いものはオオウナギ (Anguilla marmorata) であり、最大個体であれば2メートル超を期待できます。

池田湖にはオオウナギが実際に生息し、目撃情報がサーペントタイプ、また魚類であることから定期的な息継ぎの必要なくクッシー像と大きな矛盾はありません。

(巨大なコイ、パーカーホ)

その他のレイク・モンスターの正体として定番の既知動物には、チョウザメやナマズ、それに淡水エイ等が挙げられますが、いずれも公式に放流した記録はないようで可能性はやや低いかもしれません。

但し不法放流等で海外産のオオナマズ等が生息していてもおかしくはないでしょう。

もうひとつの正体としてはハクレン (Hypophthalmichthys molitrix) も挙げられています。

ハクレンは中国四大家魚 (ソウギョ、アオウオ、ハクレン、コクレン) にひとつで、池田湖への放流実績もあります。

コイ科ですが1メートル以上に成長し、他の四大家魚も日本に導入されて以降、UMA化していることを考慮すると十分イッシーの正体であることは考えられます。

江戸川のエディアオウオ (Mylopharyngodon piceus) がその正体ですし、高浪の池のナミタロウソウギョ (Ctenopharyngodon idellus) の可能性が検討されています。

イッシーは日本を代表するレイク・モンスターですが、残念なことに2000年以降は顕著な目撃情報はあまり報告されていないようです。

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1 件のコメント:

  1. 琵琶湖でUMAが見つかったら名前は何になるのだろう?
    ビッシー?ビワッシー?

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