2023年3月3日金曜日

絶滅種の生き残りか?コンゴに生息する超巨大ワニ ~ マハンバ


■コンゴの超巨大ワニ ~ マハンバ

多くの恐竜系UMAの宝庫、コンゴ共和国。

その東の国境を挟んでコンゴ民主共和国があります。

接している上に国名も似通っているためコンゴ共和国のUMAなのか、それともコンゴ民主共和国のUMAなのか、はっきりしない (混同されている) ものもたくさんあります。

国土はコンゴ共和国の7倍弱もあり、国境も接していることから同じUMAが目撃されていたところでなんら不思議ではないのですが紹介するときにいつも少々戸惑っています。

今回紹介するマハンバ (Mahamba) もまたどちらのコンゴで目撃されるUMAなのか微妙なんです。

というのもマハンバはコンゴ民主共和国のUMAといわれているもののリクアラ (Likouala) 地域の河川やテレ湖 (Lake Tele) で目撃されるとの情報があるからです。

リクアラはコンゴ共和国の県ですし、テレ湖はリクアラにある淡水湖でありコンゴ共和国のUMAのようです。

まあほとんどの人はどっちでもいいや、だと思いますので気にせずマハンバを見ていきましょう。

マハンバはひとことで説明すれば「巨大なワニ」といえます。

アフリカ系、特にコンゴ共和国のUMAは恐竜系が多く、実在が不安視されるものが多いですがそういった点で「ワニ」というのは吉報といえます。

但し、大きさがとんでもなく目撃情報によれば50フィート (約15メートル) もあるといいます。

アフリカにはナイルワニ (Crocodylus niloticus) というどでかいクロコダイルが生息しており、300人超を殺したという伝説の人食いワニ、ギュスターブ (ギュスターヴ, Gustave) も実在します。

しかし50フィートはあまりに高い壁です。

ナイルワニはイリエワニ (Crocodylus porosus) には劣るものの現世2番目に巨大なクロコダイルですが公式な最大記録は21フィート2インチ (約6.5メートル)、2400ポンド (約1088キロ) であり半分にも満たないのです。

ふつうに (常識的に) 考えれば、おそらく巨大なナイルワニが誇張されて伝わったものでしょう。

しかしそれでは楽しくない (?) と、絶滅種のワニをその正体として見ていきましょう。

(デイノスクス)
(image credit by Wikicommons)

一番人気は北米に生息していたデイノスクス (Deinosuchus)、特に最大種のデイノスクス・リオグランデンシス (Deinosuchus riograndensis) は当初は全長50フィートと考えられており、まさにマハンバのサイズに見積もられていた史上最大級のアリゲーターです。

但し、40フィート (約12メートル)、さらに33フィート (約10メートル) と年々推定値が縮小気味なのは玉に瑕ですが。

(プルスサウルス)
(image credit by Wikicommons)

そしてお次はデイノスクスにも劣らない南米に生息していたプルスサウルス (Purussaurus) で最大種のプルスサウルス・ブラジリエンシス (Purussaurus brasiliensis) はデイノスクスと同等の体長を誇ったといわれます。

こちらもはじめは威勢のいい70フィート (約21メートル) からスタートしましたが年々縮小傾向にあります。

(サルコスクスの骨格)
(image credit by Wikicommons)

そして最後の候補がサルコスクス・インペラトル (Sarcosuchus imperator) で体長は31フィート (約9.5メートル)、生息地もアフリカ (と南米) であり、マハンバの正体として願ったりかなったりな存在です。

但し、恐竜よりは敷居が低いといったワニですがサルコスクスは白亜紀前期 (1億1200万年前) には滅んだと考えられており、恐竜並みに厳しい存在であることも付け加えておきましょう。

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