今回はアフリカ西部に位置するカメルーン共和国のUMA、ンゴウボウ (Ngoubou) です。
UMA大国、コンゴ共和国と接していますが、ンゴウボウはコンゴでは目撃されておらずカメルーン固有のUMAです。
イギリスの未確認動物学者、ウイリアム・ギボンズ (William Gibbons) 氏がモケーレ・ムベンベ探索に先駆け、事前調査として2000年ごろカメルーンのピグミーたちに聞き取り調査を行った際、偶然に知ることになったのがこのUMAです。
ンゴウボウの姿を簡単に表現すれば角竜 (つのりゅう) に似ているといいます。
いわゆるネオダイナソー (Neodinosaurs) と総称される恐竜系UMAです。
(ゴージャスなフリルを持つペンタケラトプス (Pentaceratops))
また、ピグミーの言語で「ンゴウボウ」とは「サイ」を指す単語だといいます。
「んっ?」
姿は角竜に似て、しかもその名は「サイ」を意味するンゴウボウ、、、それってただのサイのことでは?
そんな疑惑が頭に浮かびます、が、UMAのンゴウボウはサイそのものではなく「サイに似た」生き物を指すということです。
うまい単語が思いつかなかったため便宜上「サイ」と呼んでいるのかもしれません。
と聞くと、UMAファンの方々ならきっとエメラ・ントゥカ (Emela-Ntouka) が頭に思い浮かぶことでしょう。
エメラ・ントゥカもカメルーン、そしてコンゴ共和国で目撃されるUMAであり角竜に似ているといいます。
ンゴウボウは非常に気性の荒い生物でゾウに立ち向かうといわれますが、エメラ・ントゥカもリンガラ語 (Lingála) で「象を殺すもの」を意味し多くの共通点があります。
話はちょっと逸れますが、リンガラ語で呼ばれるアフリカのUMAは多いものの、日本人には馴染みのない言語と思っている人も多いでしょう。
実際その認識で間違っていませんが、誰でも一度は耳にしたことがあるであろうアントニオ猪木の入場曲「猪木ボンバイエ」の「ボンバイエ (bomaye)」はリンガラ語ですw
ちなみに"bomaye" は "kill him"、つまり「(ヤツを) 殺っちまえ!」です。
大幅に逸れてしまいました、話をンゴウボウに戻しましょう。
意外なのはUMAでありながら怪物然とした巨体を誇ることなく現生のサイはおろかウシ程度の大きさしかないことです。
またサイやエメラ・ントゥカと大きく異なる点はその「角」の特徴で、ンゴウボウには鼻先の一本角に加え6本の角が生えたフリルを有しているといいます。
ということで、ンゴウボウの正体として人気なのはもちろん角竜、その中でもトゲトゲの派手なフリルで有名なスティラコサウルス (Styracosaurus) です。(冒頭画像)
体長はサイよりも一回り以上大きい5.5メートル、鼻先にある巨大な鼻角に加えフリルにも巨大な角が何本も生えており、ピグミーたちのいう6本の角にも対応できます。
しかし、シルエットがいかに現生のサイに似ているといえどスティラコサウルスが恐竜であることに変わりはありません。
まずは恐竜が生き残っている、というハードルの高さに加え、スティラコサウルスは北米に生息していた恐竜、さらにいえばそもそも角竜がアフリカ大陸で発見されていないという厳しい現実があります。
現実的なものとしては奇形のサイ、夢のある所で小型の新種のサイといったところでしょうか。
(関連記事)
0 件のコメント:
コメントを投稿