2022年8月4日木曜日

超小型人類ホモ・フローレシエンシスは生き残っている ~ エブ・ゴゴ


■ホモ・フローレシエンシスは生き残っている ~ エブゴゴ

2000年代初頭、インドネシアのフローレス島 (Flores islands) のリアン・ブア洞窟 (Liang Bua Cave) で驚くほど小柄な人類の化石が発見されました、ホモ・フローレシエンシス (Homo floresiensis) です。

成人しても身長はわずかに1メートル。

ホモ・フローレシエンシスは、単にフローレス人 (Flores Man) とも呼ばれますが、あまりに小柄であることから「ロード・オブ・ザ・リング (指輪物語)」の主人公フロドたちのホビット族にたとえられ、「ホビット」とも呼ばれます。

この小柄さは、閉ざされた島国において大きな動物は他地域より小型化し、小さな生物は大型化するいわゆる島嶼化 (とうしょか) による影響と考えられています。

一例として、フローレス島には日本人男性の平均身長よりも背の高い、体高1.8メートルの巨大コウノトリ、レプトプティロス・ロブスタス (Leptoptilos robustus) や、逆に体高1.2メートル、体重350キロ程度のとっても小さなゾウ、ステゴドン・ソンダアリ (Stegodon sondaari) 等が生息していました。

(レプトプティロス・ロブスタスとホモ・フローレシエンシス)
(original image credit by Wikicommons)

ホモ・フローレシエンシスはステゴドン類を狩っていたいっぽう、レプトプティロス・ロブスタスには逆に狩られていたのでは?なんていう研究もあります。

ホモ・フローレシエンシスは当初、今からほんの1万2千年ほど前まで生存していたと考えられていましたが、現在では修正され5万年ほど前に絶滅したというのが定説となっているようです。

いまだに謎多き人類で、なんらかの発育障害による矮小化に過ぎず、ホモ・フローレシエンシスを独立した種として認めない研究者もいます。

さて前置きが長くなりましたが、今回の主人公は獣人、エブ・ゴゴ (Ebu gogo)。

獣人といえば北米のビッグフットやヒマラヤのイエティといった巨大なものが多いですが、エブ・ゴゴは身長1.5メートルととても背が低いのが特徴です。

同系の小柄な獣人系UMAに、インドネシアのスマトラ島やボルネオ島で目撃されるオラン・ペンデク (Orang Pendek) がいますが、エブ・ゴゴは何を隠そう今話題にしたフローレス島のUMAです。

エブ・ゴゴはナゲ族 (Nage) の伝承に登場する獣人で、ナゲ語で「エブ」は「祖父母」を、「ゴゴ」は「なんでも食べる人」を意味するので、オスであれば「なんでも食べるおじいちゃん」メスであれば「なんでも食べるおばあちゃん」みたいな意味になります。

身長は1.5メートル、呼称こそ「おじいちゃん・おばあちゃん」扱いされていますが、それとは裏腹にとてつもなく敏捷だといわれています。

伝承によれば、エブ・ゴゴはナゲ族の住居に忍び込んでは食料を盗んだり、子供を連れ去ったりしたことからナゲ族の怒りを買い、エブ・ゴゴたちが住む洞窟に火をつけ絶滅させたといいます。

エブ・ゴゴが絶滅したのは7世紀ごろといわれています。

小柄な獣人系UMAの正体としては、自分たちより小柄かつ未開な民族に対する蔑称であったり、単にサルの誤認であったりすることが多いのですが、上記のホモ・フローレシエンシスの発見により、にわかにエブ・ゴゴの正体の候補にあがりました。

ホモ・フローレシエンシスはエブ・ゴゴよりもさらに小柄ではあるものの同一視され、彼らは5万年前に滅んでいるどころか、実際には伝承に出てくるほど最近まで生きていた、いやそれどころか現在でもどこかでひっそり生きているのではないか?なんていわれています。

洞窟で皆殺しにされたはずでは?

いえいえ、伝承によれば、実はエブ・ゴゴの男女一組のペアだけは洞窟から逃げおおせたともいわれているからです。

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