■イギリスにも恐竜がいる ~ ブリティッシュ・トリケラトプス (ファントム・ライノ)
イギリスのほぼ全土でドラゴンの伝説があります。
ひとえにドラゴンといってもその姿は千差万別、典型的な「翼を持った巨大トカゲ」的なものから、「大蛇」「巨大ワーム」といったものもドラゴンと呼ばれている場合もあります。
まあ英雄が村で暴れているドラゴンを倒すといった、古くから伝わるいわゆる「英雄伝」に登場する幻獣であったりすることも少なくありませんが。
さて、今回紹介するのはブリティッシュ・ドラゴン (British Dragon)。
ブリティッシュ・ドラゴンは英雄伝に登場する幻獣ではなく、どちらかというと「イギリスのどこかに巨大なトカゲが棲息している」といった都市伝説的な存在といえます。
数あるイギリスのドラゴン伝説の中でもブリティッシュ・ドラゴンの姿は唯一無二です。
体長30フィート (約9メートル)、グレーの体色に濃い色の斑紋を持ち、短く太い四肢で体を支えます。
がっしりとした堅牢なボディに長い尾を持ちます。
そして何といってもこのブリティッシュ・ドラゴンの特徴は頭部です。
口先はオウムのようなクチバシ状であり、大きな3本の角を頭部に有します。
そう!ブリティッシュ・ドラゴンは生ける恐竜、つまりブリティッシュ・トリケラトプス (British Triceratops) でもあるのです。
但し、トリケラトプス同様にフリルを有するかは分かりません。
ブリティッシュ・トリケラトプスは本家トリケラトプス同様、食性は植物食、但し縄張り意識の強さから非常に好戦的であり、彼らのエリアに立ち入るべからず。
って、まあ大きさから生態から現在考えられているトリケラトプス像に酷似しており、トリケラトプスありきで登場したUMAではないかと疑ってしまうほどです。
そもそも場所やシチュエーション等、具体的な目撃談がほとんどなく、やはりそこら辺も都市伝説的です。
まぁ恐竜系の生存説は厳しいですが、一応その正体を考えてみましょう。
ゲナプルグウィリオンの記事でも書きましたが、イギリスの在来種で最も大きなトカゲはたぶんコモチカナヘビ (Zootoca vivipara / Lacerta vivipara) かニワカナヘビ (Lacerta agilis) のいずれかで体長は大きくても20センチに届かないでしょう。
体長60センチを超すヒメアシナシトカゲ (Anguis fragilis) も棲息していますが、四肢が退化しているため、もはや候補になり得ません。
外来種を含めても体長40センチのミドリカナヘビ (Lacerta viridis) ぐらいしかめぼしいものは存在せず、少なくとも現在イギリスで確認されているトカゲに誤認するような爬虫類はいなそうです。
となると、未知の巨大なトカゲであるか、サイのような哺乳類の可能性も考えたいところです。
ただまぁこちらに関しても、アフリカや南米のように未開地域が大きく残っているならまだしも、イギリスは日本よりやや小さな島国 (グレートブリテン島) かつ開発された地域も広く、巨大生物が潜むにはかなり困難そう、という大ハンデを背負います。
一番可能性が高いのはテレポートアニマル (テレポートアニマル = その国・地域に本来棲息していないはずの生物の目撃。外来種は除く) としてのサイではないでしょうか。
テレポート・アニマルは和製英語で、海外ではテレポート・アニマルを「ファントム・〇〇 (〇〇に動物名)」と通例呼ばれるため、ファントム・ライノセロス (Phantom rhinoceros)、もしくはファントム・ライノですね。
どこからきた?
もちろん分かりません。(笑)
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