2020年7月20日月曜日

ロシアの漁師が釣り上げた2つの口を持つ魚は放射能汚染の産物なのか?


■ロシアの漁師、2つの口を持つ奇妙な魚を釣り上げる

これはロシアの南東、沿海地方 (Primorsky Krai) で水揚げされた魚です。

腹部を除いて体色は濃いオリーブ色、腹部はくすんだクリーム色です。

ぶよぶよしており陸上なのでなんとも言えませんが上下に扁平した体型のように見えます、おそらくアンコウのような体型をしているのではないかと思われます。

頭部には正面を向いた大きな口があり、漁師は腹部を指差し「ここ」に2つ目の口があると主張しているようです。

「2つ目の口」は胸ビレのすぐ後ろぐらいの腹部に位置し、円形、頭部の口とは全く趣が異なります。

イギリスの新聞の記事だけに、捕獲場所が日本近海ということもあり東日本大震災で起きた「福島第一原子力発電所事故に起因する奇形の魚」の可能性があると随分失礼なことが書かれています。

話はちょっとそれますが、原発事故以来、海外でミュータント (突然変異) 的な生物が目撃されたり捕獲されると「Fukushima creature (「フクシマの生物」)」といった表現で紹介されることも少なくありません。

もちろん放射能汚染による突然変異を揶揄したものであり、以前、同様の事例を「チェルノブイリ」として表現されていたものが「フクシマ」に置き換わった感があります。

日本人が感じるほど悪意を持ってこの言葉を使っているわけではありませんが、日本人からするとあまりいい感じはしません。

そう考えるとチェルノブイリの件でロシアの人も随分嫌な思いをしていたことでしょう。(自分も「チェルノブイリのマンモス・チキン」の記事とか書いてるし)

さて話を謎の魚に戻しましょう。

そもそも「腹部の口」は本当に口なのでしょうか?

この「腹部の口」と言われるものはその位置・形状からおそらく岩に張り付くための「吸盤」であり、吸盤を持つ特徴・その体型から判断してダンゴウオ科の魚ではないかと思われます。

(ホテイウオ)

魚の種類までは特定できませんが、ダンゴウオ科ですべすべの肌をしている特徴から、英語で「スムーズ・ランプフィッシュ (Smooth lumpfish「滑らかなダンゴウオ」)」と呼ばれる「ホテイウオ (Aptocyclus ventricosus)」の可能性が感じられます。

ちなみにチョウザメのキャビアの代替品、ランプフィッシュ・キャビアはダンゴウオ科最大の「ヨコヅナダンゴウオ (Cyclopterus lumpus)」の魚卵を加工したものです。

ヨコヅナダンゴウオは英語で「ランプサッカー (lumpsucker)」と呼ばれますが、これは背中がコブ (lump) のように隆起し、腹部に吸盤 (sucker) を持つことに由来します。

(参照サイト)
THE Sun
MARUHA NICHIRO

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2 件のコメント:

  1. オスの布袋魚を横からつまんでスリムに見せてる感じですね。

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  2. どうなんですかね、動画で見ると無造作に掴んでいるんですよ。
    動画で漁師がなにを言ってるのかさっぱり分かりませんが、本当にミュータントと思っているのかもしれません。

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