■廃核施設で分断されたアリのコロニーは共食いをはじめた
ポーランドにある廃棄された核施設内にある換気パイプに赤アリの一種が住み着くようになっていました。
核施設内に住居を構えるとはいえ、エサ探しには換気パイプを通って地上に出なければいけません。
そこにはひとつ問題がありました。
地上に通ずるそのパイプには下向きに穴が空いており、円筒形のパイプ内を通過する際、一定数のアリはその穴から滑って下に落ちてしまうのです。
(image credit by Gloabl NEWS)
落ちたアリは上に戻ってくることはできません、完全なる一方通行です。
普通に考えると、下に落ちたアリたちはは巣に戻れないのですからそのまま死に絶えて終わりです。
ところがそうはなりませんでした。
女王アリがいる本家のコロニーと、そこからエサ探しに行く途中パイプから落ちたアリたちは分家となるコロニーを築き上げたのです。
とはいえ、下のバンカーに落ちたアリたちには女王アリも存在せずすべて働きアリたち、そもそもそこにはエサがありません、繁栄できる要素がないのです。
しかし、その落ちた赤アリたちはその飢えから「共食い」という「野性」が呼び覚まされ、飢えを凌ぐことに成功、分家だけで100万というとんでもない数に膨れ上がりました。
本家コロニーは200万ということなので、最低でも1/3が落ちていたことになります。
このアリたちの存在に気付いた研究者たちは、落ちたアリたちの分家コロニーから、本家のコロニーに戻れるよう、木のはしごを設置してあげました。
分家のアリたちは本家に無事に合流、共食いに目覚めた分家のアリたちですが、合流するとその「野性」はすぐに失われ、穴から落ちる以前の勤勉な働きアリに戻ったということです。
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