■昭和の獣人騒ぎ再び ~ 令和ヒバゴン (ヒッバフット)
今回は「令和ヒバゴン (Reiwa Hibagon)」です。
UMAサイト「未知の世界から」の管理人さん、Sさんからご情報頂きました、どうもありがとうございます。
Sさんはオカルトライターのおかゆうさんとご一緒に現地取材されたとのことで、とても詳しくお教えいただきました。
本格的な取材、凄いですね、いつもどうもありがとうございます。
さて、日本を代表する獣人系UMAといえば言わずと知れたヒバゴン (Hibagon) ですが、こちらの目撃は昭和真っただ中の1970年 (昭和45年) 7月20日と今から50年以上も昔。
平成を飛び越え (厳密には平成時代にも目撃が散見されているようですが)、令和にヒバゴン (系の獣人) が蘇ったようです。
元祖は広島県庄原市の比婆山 (ひばやま) で目撃されたことからこの名で呼ばれますが、令和のヒバゴンもまた、同じく広島県、位置関係も近く庄原市西城町 (さいじょうちょう) の比婆山近辺だといいます。(土地勘ゼロなので、Wikiで調べたら西城町は合併して無くなった、みたいに書いていますが、まだありますよね?よく分からないので地元の方、教えてください)
で、元祖ヒバゴンに少し触れると、同一かどうかはさておき、ヒバゴン初の目撃から10年経った1980年に広島県山野町 (やまのちょう) で、その2年後の1982年に広島県久井町 (くいちょう) でヒバゴンと似た獣人が目撃され、それぞれ目撃された地名からヤマゴン、クイゴンと呼ばれています。
で、日本の獣人系のUMAの命名規則は「地名 (の略称) + ゴン」が採用されることが多いです。
それを踏まえ令和のヒバゴンのニックネームはどうなったかというと、冒頭の通り、比婆山近辺、西城町の「サイゴン」とはならず、シンプルに「令和ヒバゴン」とおかゆうさんが命名されたそうです。
慣例に従い「サイゴン」とした場合、名前だけでは「ヒバゴン」との関係性が不明確ないため、町興し的なメリットを考慮し「ヒバゴン」という単語は外せなかったのかもしれませんね。(何の制約もなければ個人的にはビッグフット風にヒッバフットを提唱したい)
さて前置きが長くなってしまいましたが、Sさんから頂いた情報 + αで令和ヒバゴンを見ていきたいと思います。
(令和ヒバゴンの目撃スケッチ)
(image credit: 中國新聞デジタル)
令和ヒバゴンの最も初期の目撃は実はいつかはっきりはしませんが、中國新聞デジタルさんに取り上げられた記事から、遅くとも2024年8月には目撃はあったと考えられます。(記事になる以前から目撃は確認されていたようです)
記事によると2024年8月23日、金曜の正午、匿名の男性により自宅玄関先で非常に背の高い漆黒の生物が目撃されたということです。
その生物はすぐ前にある畑の電気柵を乗り越えると路上で静止、振り向きざまに男性と目が合いました。
「サルさん、何しよるん」
男性はその生物に声をかけましたが、そのまま脇道へと逃げ去ってしまいました。
「サルさん」と声をかけたものの、決してニホンザル (Macaca fuscata) ではなかったと確信しており、実際、身長は目撃した男性と同じぐらいの175センチほどもあったといい、ニホンザルとしてはあまりに大き過ぎます。
どうでもいいことですが、僕と身長同じですね。
Sさんも直接ご本人様にお話を伺ったところ、四肢が非常に長く、また、目撃男性のスケッチからも分かる通り、顔の毛の生え方がニホンザルのような瓢箪 (ひょうたん) 型ではなく、円形に毛が生えていたそうです。
目撃した印象ではニホンザルよりもむしろチンパンジー (Pan troglodytes) に近かったと証言されています。
(チンパンジー)
(image credit: Wikicommons)
その翌月上旬に目撃した73歳の農家の男性によれば、人間の高齢女性を思わせる前屈み (まえかがみ) の姿勢の人影を目撃。
近所のおばあさんかと思い近づこうとすると、それは人間ではなく謎の「大型の獣」であって、そのまま驚いて逃げてしまいました。
前述の目撃例と等しく、「サルじゃろうとは思うが、やけに大きかった」と証言しており、やはり霊長類的 (おそらくニホンザル) であるものの、それにしてはあまりに大き過ぎるというイメージを抱いたようです。
さてこの生物の正体はなんなのか?
初めの目撃者が語っていた「チンパンジー」的であったという証言はいかがでしょう。
チンパンジーは大きくても通常1.5メートル以下ですが、最大では1.7メートルの記録があり、あくまで「史上最大クラスの個体」であれば大きさ的にはギリギリクリアできるということにしましょう。
(ボノボの赤ちゃん、チンパンジーと異なり生まれつき体色が黒いのが特徴)
(image credit: Wikicommons)
漆黒 + 四肢が長い、といった特徴から、チンパンジー属であれば、よりボノボ (Pan paniscus) の方が近いかもしれません。(あくまでチンパンジーを正体とした場合)
但し、ボノボは日本では動物園ですら展示されておらず、あり得るのは研究所と密輸で日本に入り込んだ個体が脱走した場合のみ、あまり現実的ではないような気がします。
密輸したものをペットとして飼っていたものだとすれば脱走しても警察に届け出るわけにもいかず、まあ飼い主が名乗り出ないこと自体は辻褄は会います。
あとは獣人系の現生種の誤認はなんといってもクマですが、疥癬に罹って細身になったツキノワグマ (Ursus thibetanus) は身長・体色から一応候補には入れておきたいところです。
夢はないものの獣人の既知生物の誤認としては「獣人 = (特に疥癬に罹った) クロクマ」説を個人的には推しています。
で、一番あり得そうなのは、やはりニホンザルの飛び抜けてガタイのいい個体です。
但し、当たり前そうなこの説ですが、太って実際の身長より背が高く見えたとしてもその場合は相対的に四肢が長く見えづらく (むしろ短く見える)、また、目撃者の多くが実物の野生のニホンザルを目撃していることから、ちょっと大きなだけのニホンザルを誤認しているとは考えにくいのが欠点です。
とはいえ、Sさんは聞き込みを行っていたところ、目撃された周辺地域にはは3つのサルのグループがおり、その中のひとつのグループのαオス (あるふぁおす / ボスザルのこと) は黒く背が高い (1.5メートルとも) ことで知られているといいます。
20年ほど前から人間と誤認されたケースもあるということで、このαオスであればもしかすると令和のヒバゴンの正体であるかもしれません。(ただ身長1.5メートルはあまりに大き過ぎますが)
そもそも20年もαオスを続けられるのか?という疑問に対しては、20年前から目撃されているというだけで、20年間αオスであり続けた、というのと同義ではありません。
なのでまあ、あくまでそういった大型のニホンザルが20年前から存在していた、ぐらいに認識しておきましょう。
いずれの説も、帯に短し襷に長し状態であり、だからこそUMAなんですけどね。
但し、これはまだ現在進行形で追跡中のUMAであり、西城町観光協会は目撃情報を元に出没しそうな地点に動体検知機能を持つカメラが仕掛けているそうで、もしかすると令和のヒバゴンの正体が判明するかも?しれませんよ。
さあそのとき何が正体になるのか皆さんも是非予想してみてください。
実際に現地取材に訪れた「未知の世界から」さんでは、もう少し詳しく考察されておりますので是非ご覧ください。
(参照サイト)
しょ、正直言うとその新聞の絵見ると「ほっかむりした古典的泥棒」のような……
返信削除大型個体ならあり得るとは言え猿にしてはやけにでかいし、
夢の無い意見ですが24年8月の方は「猿顔の作物泥棒」だったんじゃ無いんですかね……?
コメントありがとうございます。
削除> 「ほっかむりした古典的泥棒」
> 夢の無い意見ですが
それが真実だとしたらこの時代に、ある意味、夢があると思います。(笑)