(image credit by Kristian Laine)
■久しぶりに目撃される ~ ピンクマンタ
ピンク色のマンタが撮影されました。
おそらく世界に一匹しか存在しないといわれるマンタで、2015年、ダイバーのライアン・ジェフリー (Ryan Jeffery) さんに目撃・撮影されたのが初めてです。
ナショナル・ジオグラフィックによれば目撃されたのは今回を含めてもわずか10回程度、その遭遇は激レア (ultra rare) といわれているのも頷けます。
体長は11フィート (約3.35メートル)、オスのナンヨウマンタ (Mobula alfredi) で、「ピンク」からの連想で、ピンクパンサーに登場するクルーゾー警部にちなみインスペクター・クルーゾー (Inspector Clouseau「クルーゾー警部」) と呼ばれています。
話はそれますが、21世紀以降の実写版でのクルーゾーはスティーブ・マーティンですが、クラシックな映画ファンにはやはりクルーゾーといえばピーター・セラーズ、というイメージを持つ人も多いのでは。
さて話を戻しましょう。
ナンヨウマンタはつい最近までオニイトマキエイ (Manta birostris) と同種とされていたほどの巨大種で、オニイトマキエイほど大きくはなりませんが、それでも最大クラスは5.5メートルほどまで成長します。
今回目撃されたのはグレート・バリア・リーフのレディ・エリオット島 (Lady Elliot Island) 近くの浅瀬で、写真家のクリスチャン・レイン (Kristian Laine) さんによって撮影されました。
実は撮影したレインさんも撮影時はピンク色のマンタに気づいていなかったのです。
「ピンク色のマンタなんて、聞いたことすらありませんでした。
だから撮影した写真をチェックしているときはカメラの故障でそう写っているのかなって思っていたんです。
その夜遅くのことなんですが、レストランの掲示板に貼られていたピンク色のマンタの写真を見たときも冗談だろ、って思ってたぐらいなんですよ、、、
ですが、急いで自分の撮影したマンタの腹の模様をチェックして、それが冗談なんかじゃない、って分かったわけなんです」
ところでなぜピンク色なのか?
発見当初は皮膚の感染症、もしくはフラミンゴがエサによる色素で体が紅色に染まるように、このピンクのマンタもエサによる一時的な影響と考えられていました。
しかし、マンタの体から組織を取り調査したところ、どうやらこれはメラニン色素の遺伝子変異に起因する可能性が高い、という見解です。
(参照サイト)
The SUN
National Geographic
(関連記事)
0 件のコメント:
コメントを投稿