2023年4月9日日曜日

千葉県松戸市で目撃された水棲UMA ~ マツドドン


■千葉県松戸市のUMA ~ マツドドン

昨日、マイナーUMA、江戸川のエディを紹介しましたが、今回はさらなる日本のマイナーUMA、というかもうほぼ忘れ去られかけていると言った方が正確かもしれません、マツドドン (Matsudodon) を紹介しましょう。

もう日本の主要UMAはなるべくすべて紹介してしまおうと思います。

さてマツドドン、名前意こそ完璧に恐竜もしくは怪物を想起させるものですが、実際はそれほど神秘的なものではありません。

これは1972年、千葉県松戸市 (まつどし) で目撃されたことに由来しているだけです。

接尾語の「~ドン」も恐竜、怪獣っぽいですけどね。

目撃されたのは松戸市を流れる江戸川のの古ヶ崎水門付近であり水棲UMA、リバー・モンスターですね。

目撃証言によれば体長は2メートルほど、その姿はアザラシに似ており、ネコのような鳴き声を発していたともいいます。

UMAとしてはそれほど大きくなく感じるものの、実際2メートルの生物なんて (体幅にも左右されますが) 間近で見たら超巨大、バケモンです。

んー、で、どうなんでしょうね。

(マスクラット)
(image credit by Wikicommons)

アメリカから移入された大型の水棲齧歯類マスクラット (Ondatra zibethicus) もしくはヌートリア (Myocastor coypus) 等もその正体として候補に上がりますが、見慣れない動物であることからUMA騒ぎになることは考えられるものの、さすがにマツドドンの正体としては小さすぎるでしょう。

むしろマツドドンははアザラシに似ていたのではなくアザラシ (を含む鰭脚類) そのものであった可能性が高そうな気がします。

実際東京湾でアザラシどころかトド (Eumetopias jubatus) らしき生物の目撃も最近あったぐらいですからね。

ご存じの通りアザラシを含む鰭脚類 (アザラシ、アシカ、セイウチ等) は海生哺乳類ですが、淡水に適応したものとしてロシアのバイカル湖に生息するバイカルアザラシ (Pusa sibirica)ワモンアザラシ (Pusa hispida) の亜種でロシアのラドガ湖 (Lake Ladoga) に生息するラドガワモンアザラシ (Pusa hispida ladogensis)、フィンランドのサイマー湖 (Lake Saimaa) に生息するサイマーワモンアザラシ (Pusa hispida saimensis) がいます。

(ミナミゾウアザラシ)
(image credit by Wikicommons)

また、淡水には適応して言いませんが、ニュージーランドアシカ (Phocarctos hookeri) のメスのように子供を連れ最大海岸からはるばる2キロ以上も内陸の森林に歩いて移動するものもいます。

上記の特異な鰭脚類であれば淡水もお手の物ですがかれらスターが遠路はるばる来日しているとは考えにくく、一般的なアザラシがアクシデントで淡水に入り込んでしまいどんどん遡上してしまったのかもしれません。

目撃された松戸市をの古ヶ崎水門は河口から15キロぐらいでしょうか、かつて大フィーバーを引き起こしたアゴヒゲアザラシ (Erignathus barbatus) のタマちゃんも河口から13キロも内陸の丸子橋付近で目撃されていることですし、十分アザラシ等、鰭脚類であった可能性はあるでしょう。

まあ松戸市はマツドドンで町興しをするほどの小さな町でもないですから、現在はもとより当時もそれほど盛り上がらなかったのかな?

UMAファンの方々は是非ともこの忘れ去られようとしているマツドドンを心の片隅にでも閉まっておいてください。

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2 件のコメント:

  1. 鰭脚類 (アザラシ、アシカ、セイウチ等) は海生爬虫類 の所海生哺乳類ではないですか?

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    1. ありがとうございます!はい、大間違いですw
      直しますね、ご指摘いただいて嬉しいです。

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