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2020年4月25日土曜日

2人の科学者が見たシー・サーペント ~ ヴァルハラ・サーペント (ヴァルハラ・モンスター)

(original image credit by TYLER'S CRYPTOZOO)

■2人の科学者が見たシー・サーペント ~ ヴァルハラ・サーペント

リムリック・シー・モンスターと似た特徴を持つもうひとつの未確認生物も紹介します。

ふたりの鳥類学者、マイケル・ジョン・ニコル (Michael John Nicoll) 博士とエドモンド・グスタフ・ブルームフィールド・ミード・ウォルド (Edmund Gustavus Bloomfield Meade-Waldo) 博士を乗せた小型帆船 (ヨット) ヴァルハラ号 (Valhalla)。

1905年12月5日、ヴァルハラ号はブラジルのパライーバ・ド・スル川 (Paraiba do Sul) 東15マイル (約24キロ) の地点を航行していたときのことです。

「あれは巨大な魚のヒレかな?」

ニコル博士は海に浮かぶ不思議な物体に気付きミード・ウォルド博士に声をかけました。

ふたりは100ヤード (約91メートル) ぐらい先を進むなにものかの「ヒレ」に見入りました。

長方形のそれは長さが6フィート (約1.8メートル)、高さが2フィート (0.6メートル) ほどもあるヒレとしては巨大なもので、色は海藻のようなダーク・ブラウンでした。

長大なヒレをもつバショウカジキ (Istiophorus platypterus) でしょうか?

バショウカジキは体長3メートルを超す巨大魚で、巨大な個体であればヒレも2メートル近くあり、有力に感じます。

(水面に現れるバショウカジキの背びれ)
(image credit by Benjamint444)

(巨大な背びれを持つバショウカジキ)
(image credit by Kawahara Keiga)

しかしそうではないようです。

その巨大のヒレの進行方向には、それまで見えていなかったおそらくヒレの持ち主であろう生物の首と頭部が浮上したからです。

ニコル博士は証言します。

「頭部の外観、そして目はまさにウミガメそのものでした。

頭部や首を奇妙な感じで左右に動かしていました。

頭部と首の色は上側がダークブラウン、腹側が白っぽかった、、、いやほとんど真っ白でしたね。
水中に沈んだ胴体には大きな茶色がかった黒い斑点が確認できましたが、胴体の形までは判別できませんでした」

(ニコル博士のスケッチ)

ヴァルハラ・シー・サーペント (Valhalla sea serpent) もしくはヴァルハラ・モンスター (Valhalla monster) と呼ばれる謎の生物です。

双眼鏡により数分間の観察を行っていましたが、ヨットから遠かったこともありやがて生物との距離が空くと生物は水に没してしまいました。

ふたりともこんな生物を見たことはなく、正体は全く検討も付きませんでした。

ニコル博士はいいます。

「その生物の全体的な外観は哺乳類的です、特に柔らかく、ゴムのようなヒレからそういった印象を受けました」

海生の謎の巨大生物であることからシー・サーペント (海蛇) の一種に数えられますが、ニコル博士はまったく爬虫類と思っておらず哺乳類と確信していました。

数日後、ヴァルハラ号の他のスタッフも同じ生物を見たといいましたが、それ以降、この生物の目撃はありません。

ふたりは海洋生物の専門家ではありませんが、イギリスの著名な鳥類学者ということもあり、しかも数分程度とはいえ双眼鏡を使って観察していたことからシーサーペントの目撃事件の中でももっとも信頼できるひとつと考えられています。

(参照サイト)
TYLER’S CRYPTOZOO

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