(image credit by Edward Stanley)
■体重の80%が●●に占領されたトカゲ発見される
アメリカ、フロリダ州で発見されたトカゲが話題となっています。
捕獲されたのはキタゼンマイトカゲ (Leiocephalus carinatus)。
英名をノーザン・カーリー・テイルド・リザード (northern curly-tailed lizard) といい、和名の「ゼンマイ」からも想像できる通り、尾がゼンマイのようにくるくるとカールしているのが特徴です。
(キタゼンマイトカゲ)
(image credit by Donald Hobern)
バハマなどのカリブ諸島やケイマン諸島原産のトカゲですが、1940年代に害虫駆除の目的でフロリダに導入され定着しており、現地でもなんら珍しいトカゲではありません。
体長は尾を含めないと10センチ程度ですが、カールした尾を伸ばすと全長26センチに達します。
尾を除けば特段特徴のない細身のトカゲですが、今回発見されたキタゼンマイトカゲは明らかにシルエットがおかしいです。
おなかが「ゴルフボール」ぐらいぱんぱんに膨れ上がっています。
どうやらメスということです、卵か赤ちゃんでお腹がパンパンだったようです、、、
ではないようです。
(image credit by Natalie Claunch)
実は糞便が詰まり、つまり便秘でからだが膨れ上がっていたのでした。
原因は近くにあるピザショップ。
地面の砂に油が染み込んであり、餌である昆虫を飲み込む際にその油まみれの砂も飲み込んでしまい、その結果として便秘になったということ。
いわゆる人災です。
捕獲時、このキタゼンマイトカゲは体重28グラムのうち22グラムが糞、つまり全重量の78.5%が糞で占められていました。
今までのレコードホルダーはビルマニシキヘビ (Python bivittatus) の13%であったことから、その6倍、ぶっちぎりの記録更新です。
こんな記録を更新したところでなんら嬉しくないでしょうが、それだけではありません。
糞ですべての臓器が押しやられ胃にもなにも入らない状態、つまり発見時、すでに長らく食事ができておらず飢餓状態でした。
緊急手術、、、とはいかず、もはや手遅れ、残念なことに「人道的に」安楽死させられてしまったとのことです。
クジラやウミガメ等の海洋生物がプラスチック製品を飲み込んで問題になっていますが、こちらはジャンクフードの油による弊害、人類の活動の罪深きこと、罪深きこと。
(参照サイト)
Live Science
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