アフリカ (地域不明) で目撃されるUMA、オロボン (Orobon)。
オラボウ (Orabou) とも呼ばれます。
典型的なハイブリッド系UMAで、脊椎動物の鳥類以外の特徴、つまり魚類・両生類・爬虫類・哺乳類の特徴を併せ持ちます。
チョウザメ (魚類) のような特徴的な鱗で全身が覆われていますが頭部はネコ (哺乳類)、山間部に生息すると言われていますが半水生 (両生類) との説もあり四肢には水かきがついており体長3メートル。
(ミズウミチョウザメ)
魚類・哺乳類・両生類そのいずれかというとどれでもなく爬虫類だというのです。
確かに言われてみれば頭部の特徴さえ無視すればワニに近いですから爬虫類というのも頷けます。
欧州のツチノコと形容される (実際はあまり似ていません) タッツェルブルム (タッツェルヴルム) も爬虫類 (ヘビもしくはトカゲ) と考えられていますが頭部はネコに似ているともいわれておりオロボンと似ています。
ではオロボンが既知種の誤認であるとすればなにがあるでしょう?
やはり爬虫類で候補になるのはワニかオオトカゲ。
アフリカのワニ (クロコダイル) の最大種はナイルワニ (Crocodylus niloticus) で最大で20フィート (約6メートル) オーバー、伝説の人食いワニ、ギュスターブもナイルワニです。
アフリカのトカゲの最大種はナイルオオトカゲ (Varanus niloticus) で最大で8フィート (約2.4メートル) オーバーのものが捕獲されています。
鱗であるとか半水生であるとかの特徴は圧倒的にナイルワニに軍配が上がりますが、頭部の特徴はナイルオオトカゲのほうが少々マシといえます。
とはいえ、やはり爬虫類の頭部と哺乳類の頭部ではかなり隔たりがあります。
あとファイナルファンタジーの影響 (?) なのかどうかも定かではありませんが「オロボン = 鎧をまとったチョウチンアンコウ」みたいなイメージもあります。
(センザンコウ)
アフリカにはオオセンザンコウ (Smutsia gigantea)、サバンナセンザンコウ (Smutsia temminckii)、キノボリセンザンコウ (Phataginus tricuspis)、オナガセンザンコウ (Phataginus tetradactyl) 等が生息しておりオオセンザンコウが最も大きくなり、最大で5フィート (約1.5メートル) を超えるかもしれません。
センザンコウの仲間は完全な地上性 (樹上性含む) ですが鱗はワニよりもチョウザメらしく、また哺乳類だけあってワニやオオトカゲ等と比べれば「まだ」ネコに近いといえます。
しかしアリやシロアリを主食とするため吻 (鼻先) はそれに特化し細長くなるため哺乳類としてはネコには見えにくいという大欠点をもちます。
哺乳類に似た頭部を持つ新種の爬虫類、もしくは食性が既知のセンザンコウと異なり短い吻をもつ新種のセンザンコウを正体に挙げておきましょう。
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