■完璧な美少女の姿の実をつける樹は実在する ~ ナリポン
今回はナリポン (Nariphon)。
タイの仏教神話に伝わる「美少女の実」をつける樹およびその実の呼び名です。
ナリーポン/ナリー・ポン (Nareepon/Naree Pon)、マッカリポン (Makkaliphon) 等々、タイ語の発音から聞いたまま英語のスペル化されたためでしょうか、呼び名は多岐にわたります。
旧サイトではナリーポンで紹介しましたが、日本ではナリポンが最も一般的な呼び名のようなので、今回はナリポンで紹介します。
生物 (もしくは生物の形状) の実をつける伝説の植物には「ワクワクの木」や「マンドラゴラ (マンドレイク)」「スキタイの羊」等があり、それらと同系統の未確認植物、UMP (Unidentified Mysterious Plants) といえます。
マンドラゴラは実在する植物ですが地下茎 (ちかけい) が人の姿に似ることと致命的な神経毒を持つことから伝説上の植物と勘違いしている人も多いでしょう。
さてこのナリポン、この樹は花が散った数日後、たくさんの実をつけるといいます。
(ナリポンが発見されたとニュースになりましたが、、、)
その実の姿は「完璧な美少女 (具体的には「16歳の乙女」とも)」の姿をしています。
まぁ細かいことを言えば「完璧な美」とはその地域や時代で変貌しますので普遍的なものではありませんから、かなり抽象的な言い回しではあります。
ま、皆さんそれぞれが「完璧な美少女」を思い浮かべてみるといいでしょう。
さて「彼女 (ナリポン)」たちは魔力を持ち、まるで人間のように歌ったり踊ったりすることができます。
しかし、内臓も持ちますが骨はなく非常に柔らかい体をしています、ま、所詮「植物の実」ですからね。
ナリポンの寿命は僅か7日間、魔力の尽きたナリポンの実は地面に落ちるとみるみる萎み、そしてミイラのようになってしまいます。
(ナリポンのミイラ)
さて、そんなナリポンですが「元」美少女、寿命の尽きた8日目以降のミイラ姿のナリポンがタイの寺院に保存されています。
それは元美少女であった面影は微塵もない醜い手のひらサイズの奇妙なミイラです。
チリをはじめとする中南米で発見されたら地球外生命体と確実に言われそうな代物です。
手足のぐにゃぐにゃ具合は確かに伝承通り骨が入ってなさそうですが、背中側から見ると背骨や肋骨のようなものが体内にあるように見えます。
是非ミイラになる前の「完璧な美少女」姿のナリポンを見てみたいですね~
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