ブライニクル (brinicle) とは、「海水 (brine)」の「つらら (icicle)」という意味で、特定条件化で海水中に形成されるつらら状の氷のことです。
この現象が見られるのは海水温が低い北極、そして南極周辺です。
ブライニクルは海底に向かい1時間に25センチという猛スピードで「成長」し、海底に到達すると今度は海底を凍結させはじめます。
この海底の凍結に伴い敏捷でない海底の生物、ヒトデやウニはブライニクルの「氷の網」に捕らえられ凍死します。
(image credit by DAILY KOS)
そのため、ブライニクルは「死のつらら (icicle of death)」と言われることもあります。
ブライニクルの形成の仕組みは簡潔には以下の通りです。
海水が凍結する際にに水分のみが凍結するため、塩分濃度が極めて濃い高濃度塩水が海氷内に生じます。
この高濃度塩水は融点が低く密度が高くなるため、すぐには凍らず、また高密度のため海氷内の隙間を沈下していきます。
やがて海氷から海水へと流れ出た低温の高濃度塩水は濃度差によって沈降しながら、周囲の比較的暖かい海水を凍らせて氷柱を発達させていくというわけです。
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