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2019年11月27日水曜日

最大のイカはどれぐらいある? ~ コロッサル・スクイッド (ダイオウホウズキイカ)



■最大のイカはどれぐらいある? ~ コロッサル・スクイッド (ダイオウホウズキイカ)

最も好きな生き物は?と聞かれたら、「巨大イカ」と即答します。

その中でも個人的にはダイオウイカ (giant squid)が別格の存在です。

おそらく無脊椎動物最大 (最重量) はコロッサル・スクイッド (colossal squid, ダイオウホウズキイカ) で決まりでしょうが、密かにコロッサル・スクイッドを超えるダイオウイカが捕獲されるのを楽しみにしています。

もちろんコロッサル・スクイッドも好きですが2番目です。

今日はこの「第2位」のコロッサル・スクイッドの話。

イカやタコの口には日本語で「カラストンビ」と呼ばれる、オウムのクチバシを思わせる顎板 (がくばん) があります。

カラストンビは上あごと下あご、つまり「上顎板」「下顎板」で構成されています。

カラストンビの大きさを測るときは下あご、つまり下顎板で計ります。

(コロッサル・スクイッドのカラストンビ)
(image credit : Museum of New Zealand)

「原則的に」この下顎板の大きさが体重 (重い) に比例するであろうことは分かっています。

が、みなさんご存知のようにダイオウイカが捕獲される都度ニュースになるほど、巨大イカはめったにお目見えしません。

しかも捕獲されるダイオウイカは外套 (体の筒状の部分) は1~2メートルほどの「巨大イカとしては小ぶり」な個体がほとんどです。

これでは体重数百キロ級の巨大イカのカラストンビ (下顎板) と体重の関係を数値化するにはサンプル数としてあまりに少なすぎます。

ちなみに下顎板の長さを測るのは断面長で、これを英語でロウワー・ロストラル・レンクス (lower rostral length)、略してLRLと呼ばれます。

このLRLと体重の関係はもの凄くシビアなことで知られています。

というのも、LRLが40ミリだったコロッサル・スクイッドの体重は160キロであったのに対し、LRLが42.5ミリ、つまり2.5ミリ大きかっただけのコロッサル・スクイッドの体重は495キロありました。

0.1ミリの計り間違いも許されないほどです。

捕獲された最大のコロッサル・スクイッドはこの後者の495キロ、つまりLRLが42.5ミリのものです。


しかし、もっともっと巨大なコロッサル・スクイッドが存在することだけは分かっています。

カラストンビは消化されず、よく捕鯨されたものや座礁したマッコウクジラの胃内容物から発見されるからです。

その最大のカラストンビのLRLは知られているカラストンビよりも6.5ミリも大きい49ミリもあります。

もしかするとそのコロッサル・スクイッドは700キロ以上あったのではないかと考えられています。

(参照サイト)
MUSEUM OF NEW ZEALAND

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2019年11月26日火曜日

超クール、墓場バッタ ~ デビル・ホース


■墓場バッタ ~ デビル・ホース

北米にロマレア (Romalea) という体長が8センチ近くまで成長する大型のバッタがいます。

湖のバッタは、一般的に成虫はラバー・グラスホッパー (lubber grasshopper) と呼ばれますが、これは「ノロマのバッタ」という意味で、かれらが飛翔することもなければ跳ねることも稀 (まれ) で、バッタらしからぬノロノロとした動きに終始することに由来します。

ちなみに飛ぶ気がないのではなく、羽が短く物理的に飛翔できません。

もちろん逃げも隠れもせず堂々としていられる理由はいくつかの防衛機能をもっているからです。

まずは体色。

育った地域や環境により、個体の色は大きく異なりますが、基本は黒地に黄色もしくはオレンジのアクセントが入った警戒色を身にまといます。

(image credit by YouTube "jplaloca")

警戒色など気にもせず近づいてきた天敵には後肢と羽を擦り合わせることにより警告音を発します。

この2つの防衛機能の効果がないとみるや、「一応」毒を持っているので (以前に紹介した毒バッタ、フィマテウスほどの猛毒ではありませんが)、天敵に向かって悪臭をスプレーし撃退するという3段ディフェンスです。

このロマレア、ノロマのバッタ以外にも、「墓場のバッタ (graveyard glasshopper)」「悪魔 (diable)」「黒い悪魔 (black diable)」「悪魔の馬 (devil horse ※英語)」「悪魔の馬 (cheval diable ※フランス語)」等々、数多くの愛称を持ちます。

このダークなあだ名は、ロマレアが特に幼虫時代、黒光りする漆黒の体色に由来します。

成虫は前述のように黒地に黄色のアクセントが入った警戒色をまとうのが基本ですが、黄色のアクセントがあまり目立たないほぼ全身漆黒の成虫も少なくありません。

北米ではときに大発生し農作物に甚大に被害を与えることもある迷惑な存在ですが、大柄で存在感があり、黒が映える超かっこいいバッタです。

(参照サイト)
Featured Creatures

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2019年11月25日月曜日

正体が分かりそうで分からない ~ スウォンジーの怪物

(image credit by Beth Jannetta)

■正体が分かりそうで分からない ~ スウォンジーの怪物

イギリス、ウェールズの都市スウォンジー (Swansea) にあるロッシリ・ビーチ (Rhossili Beach) に漂着した謎の死骸。

腐敗はしているものの、一見したところでは謎の生物と騒ぐほどわけの分からない生物には見えません。

生物の特定に一番大事な頭部は胴体から取れてしまい腐敗も一番進んでいますが、全体としては生前の姿をずいぶんと残しています。

単にぱっと見た印象では「ワニ (クロコダイル)」のような印象を受けるためSNSではイギリスのビーチにワニのような生物の死骸が流れ着いたと盛り上がったようです。

ですが、ウロコもなければ四肢もありませんし、それに加え背ビレらしきものがあることからもワニ (クロコダイル) でないことは確かです。

正確な大きさは分かりませんが、周りの砂の感じからもそこそこ大きそうな印象です。

そうなると砂浜に打ち上げられた大型の謎の死骸は大方サメかクジラ (イルカ含む) のいずれかで決まりです。

サメかクジラ、簡易的な識別方法は尾ビレの付き方で、体に並行に付いていれば哺乳類 (クジラ) ですし、垂直に付いていれば魚類 (サメ) と分かります。

では尾ビレを見てみましょう、、、って尾ビレがない!

体の後方に向かって先細りになる深海魚みたいな体型です。

元々ないのか、取れてしまったのか。

こんなやついる?

専門家の意見を聞いてみましょう。

スウォンジー大学のダン・フォーマン博士 (Dr Dan Forman) のコメントです。

「見た感じワニ (クロコダイル) に見えるかもしれませんがそうではありません。頭蓋骨の基部にクジラ類の特徴である大きな膨らみが確認できるでしょう。

今回のように死んでいるものや腐敗が進行しているものなど、わたしたちは多くのクジラやイルカを見てきています。

アゴのラインを見ればそれがクジラかイルカであることがわかります。

アゴのところどころに薄い箇所があることから、これ (頭部) はおそらく上下逆さまになっているようです。」

続いてナショナル・トラスト (歴史的建築物・自然景勝地の保護をするボランティアグループ) のエリアレンジャーであるマーク・ヒプキン (Mark Hipkin) 氏。

彼は実際にこの死骸を回収し、この謎の死骸は「ネズミイルカ」と特定したと発表されます。

腐敗が進むと尾ビレってこんなに綺麗に脱落することってあるんですかね!?

先細りの尾びれの謎を教えて欲しい。

(参照サイト)
WalesOnline

(参照サイト)




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