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2019年11月15日金曜日

猛毒バッタ ~ キマダラドクバッタ



■猛毒バッタ ~ キマダラドクバッタ

バッタと聞いて毒を連想する人はあまりいないと思いますが、実際は有毒種もいくつか存在します。

まあ人間が直接咬まれて死ぬ、とかはありませんがこのバッタの毒を使って部族間の戦争には使われたりした過去があります。

さてその毒を持つバッタのグループのひとつがアフリカに生息するフィマテウス (Phymateus) と呼ばれるグループで、最大種は体長7センチとかなり大柄です。

大群で飛翔する、いわゆる飛蝗 (ひこう) も行う種もいますが、長い羽を持つにもかかわらずまったく飛翔できない種もいます。

(飛蝗についてはこちらの記事をご参照ください)

多くはキョウチクトウ科の猛毒植物、アコカンテラ (Acokanthera oppositifolia)、カスカベラ (Cascabela thevetia)、トウワタ (Asclepias curassavica) 等を好んで食べ、その毒を体内に蓄積させます。

特にアコカンテラ属は超が付く猛毒で、アフリカの部族間闘争では矢毒に使われ、人間をも死に至らしめるほど強い毒性を持つ植物です。

13種ほど知られるフィマテウスの中で、アコカンテラを主食とするフィマテウス・ビリディペス (Phymateus viridipes) なんかは特に毒が強いかもしれませんね。

(フィマテウス・モルビロスス)

といってもこのバッタ、積極的に毒を使って攻撃するわけではなく、あくまで天敵が来たときのディフェンス用であり、ピンチになると胸部の間接から蓄積した有毒物質を分泌して敵を撃退します。

フィマテウスは有毒生物に多い派手な体色も特徴のひとつで、フィマテウス・サクソスス (Phymateus saxosus, 和名キマダラドクバッタ) は英名をレインボー・ブッシュ・ロカスト (Rainbow bush locust) というほど綺麗な体色をしています。

前出の羽があるのに飛翔できない種のフィマテウス・モルビロスス (Phymateus morbillosus) も赤を基調にした派手な体色をしています。

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