(image credit by Beth Jannetta)
■正体が分かりそうで分からない ~ スウォンジーの怪物
イギリス、ウェールズの都市スウォンジー (Swansea) にあるロッシリ・ビーチ (Rhossili Beach) に漂着した謎の死骸。
腐敗はしているものの、一見したところでは謎の生物と騒ぐほどわけの分からない生物には見えません。
生物の特定に一番大事な頭部は胴体から取れてしまい腐敗も一番進んでいますが、全体としては生前の姿をずいぶんと残しています。
単にぱっと見た印象では「ワニ (クロコダイル)」のような印象を受けるためSNSではイギリスのビーチにワニのような生物の死骸が流れ着いたと盛り上がったようです。
ですが、ウロコもなければ四肢もありませんし、それに加え背ビレらしきものがあることからもワニ (クロコダイル) でないことは確かです。
正確な大きさは分かりませんが、周りの砂の感じからもそこそこ大きそうな印象です。
そうなると砂浜に打ち上げられた大型の謎の死骸は大方サメかクジラ (イルカ含む) のいずれかで決まりです。
サメかクジラ、簡易的な識別方法は尾ビレの付き方で、体に並行に付いていれば哺乳類 (クジラ) ですし、垂直に付いていれば魚類 (サメ) と分かります。
では尾ビレを見てみましょう、、、って尾ビレがない!
体の後方に向かって先細りになる深海魚みたいな体型です。
元々ないのか、取れてしまったのか。
こんなやついる?
専門家の意見を聞いてみましょう。
スウォンジー大学のダン・フォーマン博士 (Dr Dan Forman) のコメントです。
「見た感じワニ (クロコダイル) に見えるかもしれませんがそうではありません。頭蓋骨の基部にクジラ類の特徴である大きな膨らみが確認できるでしょう。
今回のように死んでいるものや腐敗が進行しているものなど、わたしたちは多くのクジラやイルカを見てきています。
アゴのラインを見ればそれがクジラかイルカであることがわかります。
アゴのところどころに薄い箇所があることから、これ (頭部) はおそらく上下逆さまになっているようです。」
続いてナショナル・トラスト (歴史的建築物・自然景勝地の保護をするボランティアグループ) のエリアレンジャーであるマーク・ヒプキン (Mark Hipkin) 氏。
彼は実際にこの死骸を回収し、この謎の死骸は「ネズミイルカ」と特定したと発表されます。
腐敗が進むと尾ビレってこんなに綺麗に脱落することってあるんですかね!?
先細りの尾びれの謎を教えて欲しい。
(参照サイト)
WalesOnline
(参照サイト)
■ まるで眠っているような18000年前の子犬の死骸
■ ニュージーランドに漂着した巨大ゼリー状生物
■ 教室を一匹で埋め尽くす 8メートルの巨大マンタ
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