英名ココナッツオクトパス (coconut octopus)、和名メジロダコ (Amphioctopus marginatus)。
大西洋西部に生息する体長8センチ程の小柄なタコです。
和名は置いといて、このココナッツ・オクトパスという名前、これはこのタコがココナッツの殻を移動式シェルター、つまり移動式の「家」として利用することに由来します。
ヤドカリが巻貝の殻を自分の家として背負っているのと同じですね。
ココナッツの殻が存在しない地域、もしくはココナッツがあってもなかなかその殻が手に入らない場合は大きな二枚貝の殻や巻貝などで代用します。
巻貝に入っているからヤドカリかと思いきや出てくるのはタコとかなり驚きます。
ココナッツオクトパスのかわいいのは、このココナッツのシェルターをその場しのぎのシェルターにしているのではなく、ずっと大事に持ち歩いていることです。
もちろんシェルターの中にずっと入ったままでは好物の甲殻類や貝類といった獲物を捕まえることは出来ませんから、一時的にシェルターから離れはします。
が、捕まえたらすぐさまシェルターに戻って、その中で食べます。
シェルターの中に入ったままではもちろん移動も出来ませんが、移動する際はココナッツシェルターを「両手」に抱え砂底を「二足歩行」します。
このときが一番無防備になりますが、一説にはこの「両手ココナッツ歩き」は、「海中をフワフワと浮遊するココナッツの殻」を表現しているといわれており、一種のカモフラージュとの説もあります。
無脊椎動物で道具を使うという「知能」の高さには驚かされます。
タコは回転式の蓋の付いた瓶の中にエサを入れると器用に蓋をくるくると回して蓋を開けエサをとったり、逆に蓋付きの瓶の中にタコを閉じ込めると蓋を内側から回転させ開けていとも簡単に脱出したりと本当に賢い生物です。
タコやイカなどの頭足類は短命で知られ、タコでせいぜい3~5年、イカに至ってはわりと大柄な種ですらほとんどが1年未満の寿命しか持ちません。(さすがにダイオウイカやダイオウホウズキイカなどはそんなことはないとは思いますが)
それ故、世代をまたいで親から「知恵」を授かることが出来ませんが、それにも関わらずこのようにとても高い知力を発揮します。
もし10年、20年というような寿命を手に入れ、子育てなど社会性を取り入れようものなら、とんでもない高度な知性をもつ生物に進化するのではないかと思わずにはいられません。
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(image credit by newsflare)
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もちろんシェルターの中にずっと入ったままでは好物の甲殻類や貝類といった獲物を捕まえることは出来ませんから、一時的にシェルターから離れはします。
が、捕まえたらすぐさまシェルターに戻って、その中で食べます。
シェルターの中に入ったままではもちろん移動も出来ませんが、移動する際はココナッツシェルターを「両手」に抱え砂底を「二足歩行」します。
このときが一番無防備になりますが、一説にはこの「両手ココナッツ歩き」は、「海中をフワフワと浮遊するココナッツの殻」を表現しているといわれており、一種のカモフラージュとの説もあります。
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昔、貝殻をしょっていたことを思い出しているのかなあ?
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