■UボートUB-85を襲ったシー・モンスター ~ UB-85クリーチャー
第一次大戦中1917年に建造されたドイツの潜水艦SM UB-85、いわゆるUボートです。
イギリスの公式記録によれば1918年の4月30日、アイルランドのベルファスト沖でイギリスの駆逐艦HMドリフター・コリオプシスII (HM Drifter Coreopsis II) によりUB-85は撃沈されたとなっています。
(UB-85と同型のUB-148)
(image credit by USN)
イギリス海軍の攻撃を受けた際に艦内への浸水が止まらず、潜水できなくなったUB-85はそのまま降伏したため乗組員全34名に死者はいませんでした。
しかし捕虜となった艦長のギュンター・クレッチ (Gunther Krech) 氏によれば、艦の撃沈自体はイギリス海軍の攻撃によるものであるが、浮上していた理由は謎の巨大生物の襲撃により艦が損傷し潜水できなくなっていたからだとの主張です。
海の怪物?
捕虜となったクレッチ艦長はイギリス軍にこう語ったといいます。
「そいつは角ばった頭部に大きな目をしていて、月の光を浴びた歯はギラギラと輝いていた。
怪物はあまりに大きすぎたため、船は右舷側に大きく傾いた。
その場にいた乗組員たちは怪物に一斉射撃を浴びせた。
だが怪物との戦闘により前部甲板が損傷し、艦は潜水能力を失ってしまった。
だから君たちは我々を捕まえることが出来たのだよ」
頭部以外の描写が皆無のため、一体どのような姿をした生物であったか想像するのは困難です。
そんな謎に包まれたUB-85 (らしき潜水艦) がアイルランド沖の海底に沈んでいるのが発見されたというニュースがありました。
(調査チームによる難破船のイラスト)
(image credit by Express)
スコットランドとイングランド間を結ぶ海底ケーブルの敷設中に偶然発見されたものです。
イギリスの歴史家にして難破船考古学者のアイネス・マッカートニー (Innes McCartney) 博士によればUB-85の可能性もあるが、姉妹艦のUB-82の可能性もありえるとのこと、どちらであるか判断はできないといいます。
博士によればUB-85が怪物に襲撃されたと艦長が語ったというソースはどこからも発見されておらず、おそらく怪物の話はデマに過ぎないとの見解です。
ネッシーの目撃記録を公式的に記録しているゲイリー・キャンベル (Gary Campbell) 氏はもちろんクレッチ艦長の擁護派です。
「ネス湖のような湖に限らず、大洋でもこういった怪物が目撃されるということを歴史は語ります」
それでは、万一クレッチ艦長の証言が本当だとしたら?
例えば米駆逐艦スタインは巨大なイカに攻撃された痕跡を残しており、UB-85の船体に生物の歯型などが認められればその話は真実だったと証明されるかもしれません。
いずれにしても海底で眠るその難破船を引き揚げない限りそれがUB-85であるか、そして沈没が怪物によるものであるか判断することは出来ません。
(参照サイト)
Express
(参照サイト)
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