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2026年9月20日日曜日

メキシコ上空を舞う怪鳥 ~ タマウリパスの巨鳥(リオグランデ・バレーの怪鳥)(セクション2)


■メキシコ上空を舞う怪鳥 ~ タマウリパスの巨鳥(リオグランデ・バレーの怪鳥)(セクション2)

セクション1からの続きです。

― タマウリパスで語られる目撃談 ―


では、近年SNSなどで語られるタマウリパス州側の目撃談には、どのようなものがあるのでしょうか。

ある人物は、家族の知人から聞いた話として、深夜に自宅で起きた奇妙な出来事を語っています。

ある夜、午前4時頃に水を飲むため階下へ降りたところ、外から大量の犬が激しく吠える声が聞こえてきました。

さらに、自宅の庭の中央付近から「バサバサ」という巨大な羽ばたき音が響いてきたといいます。

外へ出て確認しようとしたところ、羽音はすでに止んでいました。

しかし、周囲の犬たちはその後もしばらく激しく騒ぎ続けていたそうです。

そして数か月後、再び似たような出来事が起こりました。

このときも近所の犬たちが異常なほど興奮しており、さらに今度は「ワシのような鋭い鳴き声」を聞いたと証言しています。

これらはいずれも深夜に起こった出来事でした。

もう一つは、タマウリパス州の農村部で起きたとされる話です。

こちらはある人物が祖母から聞いたという伝聞で、祖母が家族と暮らしていた牧場では、牛やヤギ、ニワトリなどの家畜を飼育していました。

ところがある時期から、特にヤギなどの中型動物が次々と姿を消すようになったといいます。

調べてみると、家畜を巨大な鳥がさらっていることが分かりました。

その鳥は翼を広げると3~4メートルほどもあり、牧場の動物を襲っていたとされています。

そこで牧場の人々はこの怪鳥を追い、ついには銃で撃ち殺したというのです。

ただし、その後に死体がどうなったのかについては、伝わっていません。

いずれもSNSや口コミを通じて伝えられた話であり、客観的に確認された記録ではありません。

それでも、近年になってタマウリパス州でも「巨大な鳥」の目撃談が語られていることは興味深いところです。

― その正体は何なのか ―


では、この巨大な鳥の正体はいったい何なのでしょうか。

海外のUMAコミュニティでは、いくつかの説が語られています。

最もロマンのある説の一つが、絶滅した巨大猛禽類「アルゲンタヴィスArgentavis)」の生き残り説です。

かつて北米には、人類とも同じ時代を生きていた巨大な猛禽類が存在していました。

もしそのような巨大鳥類の一種が現代まで生き残っていたとすれば、3~4メートルを超える翼開長も完全な空想とは言い切れません。

もちろん、現代まで生存していることを示す化石や生物学的証拠はありません。

より現実的なのが、現生の大型鳥類を誤認したという説です。

イヌワシやハゲワシなどが、遠近感の分かりにくい状況や夜間に目撃されれば、実際よりも巨大に見える可能性があります。

特に暗闇の中で赤く光る目や巨大なシルエットが印象に残れば、実際の大きさとは異なる怪物として記憶されることも考えられます。

また、メキシコの伝承に登場する「ラ・レチュサ」との関連を指摘する声もあります。

人間の顔を持つ巨大なフクロウという怪談が、現代のUMAやフライング・ヒューマノイドの文脈と結びつき、SNS上で「巨大鳥」の目撃談として再構成されたという見方です。

さらに、「羽毛がなかった」「コウモリのような翼だった」という証言から、翼竜の生き残りではないかという説まであります。

こちらはかなりオカルト寄りの仮説ですが、怪鳥の外見を説明する説の一つとして語られています。

― 本当に「タマウリパスの巨鳥」なのか ―


ここまで見てくると、少し面白いことに気づきます。

現在SNSなどで「タマウリパスの巨鳥」と呼ばれている怪鳥は、必ずしもタマウリパス州だけに存在するUMAではありません。

むしろ海外で広く知られているのは、「リオグランデ・バレーの怪鳥」や「テキサス・ビッグ・バード」という名前です。

これは、1970年代の目撃騒動が特に多かった場所が、テキサス州南部からメキシコ国境にかけて広がるリオグランデ・バレーだったためです。

そしてリオグランデ川そのものが、テキサス州とタマウリパス州の国境になっています。

つまり、この怪鳥が実在すると仮定するなら、国境線など関係なく双方の地域を飛び回っていたとしても不思議ではありません。

その意味では「タマウリパスの巨鳥」という名称は、この広域的な怪鳥伝説をメキシコ側から捉えた呼び名の一つと考えると分かりやすいでしょう。

現在では、Redditなどを通じて新しい目撃談が投稿され、古い「ビッグ・バード事件」と結びつきながら、再びその存在が語られています。

もちろん、SNS上の情報には伝聞や誇張も多く、現時点で巨大鳥の存在を裏付ける決定的な証拠はありません。

それでも、1970年代の警察官による目撃、少女たちの遭遇、新聞報道、さらにはレコードまで作られた一連の騒動が実際に存在し、そこへ現在のタマウリパス州側の目撃談が重なっている点は興味深いところです。

サンダーバードなのか。

絶滅した巨大猛禽類なのか。

あるいは巨大化した現生鳥類や、古くから伝わるラ・レチュサのような鳥の怪異が、現代的なUMAとして姿を変えたものなのか。。

それとも、今もリオグランデ川の国境を越えて飛び続ける未知の巨大鳥なのか。

メキシコとアメリカの国境地帯には、今も「空を飛ぶ巨大な何か」の伝説が残されています。

そして「タマウリパスの巨鳥」という新しい呼び名は、半世紀前から続くこの怪鳥伝説に、もう一度新しい翼を与えているのかもしれません。

UMA探しの旅は終わらない (国内外1000体以上のUMAが待っています)


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