■仮面を被って謎の死を遂げた二人 ~ リード・マスク(鉛の仮面)事件
今回は、ブラジルで起きた「リード・マスク事件(The Lead Masks Case)」。
1966年、二人の電子技師が丘の上で死体となって発見されました。
彼らは逃げていません。
隠れてもいません。
予定通り、そこに行き、予定通り、死んでいたように見えたのです。
― 発見されたのは「儀式の後」だった ―
1966年8月20日。
ブラジル・ニテロイ市、ヴィンテンの丘。
凧揚げをしていた少年が、草むらに並ぶ二つの遺体を見つけました。
遺体はマノエル・ペレイラ・ダ・クルス(32歳)と、ミゲル・ホセ・ヴィアナ(34歳)。
いずれも電子機器技師で、テレビ修理などを生業としていた、ごく普通の市民でした。
しかし――
彼らの服装は異様でした。
スーツにネクタイ。
その上からレインコート。
そして、顔の上には鉛板で作られた即席の「仮面」。
目だけを覆う、無骨で、目的がはっきりしすぎている仮面でした。
― 残されていたのは「持ち物」ではなく「手順」 ―
遺体のそばには、奇妙な遺留品がありました。
水の入ったボトル。
濡れたタオルが2枚。
そして、小さなノート。
そこに書かれていたのは、感情の一切ない指示文でした。
「16:30 指定の場所へ。18:30 カプセルを飲み込む。効果が現れた後、信号を待ち、鉛の仮面で目を保護せよ」
これは遺書ではありません。
告白でもありません。
作業手順書――
― 異常なのは「非日常」ではなく「几帳面さ」 ―
捜査が進むにつれ、さらに奇妙な点が浮かび上がります。
彼らは丘へ向かう途中、バーで水を購入しています。
その際、空き瓶を返却すれば戻る、わずかな保証金について確認し、領収書まで受け取っていました。
数分後に「未知の実験」を控えた人間の行動とは思えません。
また、激しい雨の中で新品のレインコートを購入したにもかかわらず、店を出る際には着用していませんでした。
それはまるで、
「この場所、この時刻で、この行為として着る」
と、決められていたかのようでした。
― 正体不明なのに、曖昧ではない ―
警察は毒殺、事故、強盗を疑いました。
しかし、すべてが噛み合いません。
外傷はなし。
金銭も盗まれていない。
解剖では毒物反応は検出されず、2000回以上の化学検査も無駄に終わりました。
彼らは、誰かに殺された痕跡がないのです。
同時に、自然死とも言い切れない。
この事件が奇妙なのは、「正体不明であるにもかかわらず、抽象化できない」点にあります。
捕獲されたUMAでもない。
都市伝説のように曖昧でもない。
彼らは、あまりにも「具体的」でした。
― その前に、すでに「越えていた」 ―
事件の数か月前、ミゲルは友人たちと、アタフォナ・ビーチで実験を行っていました。
夜の海岸で起きた爆発。
10km先まで響いた轟音。
空を照らす火の玉。
硫黄臭。
砂浜に残された、幅35cm、深さ25cmの巨大な轍。
これは単なる噂話ではなく、複数の証言で裏付けられています。
彼らはこの時点で、「通常の電子工作の範囲」を逸脱していた可能性があります。
― 鉛の仮面は、何を遮断するためのものだったのか ―
最も有名なのは、UFO・異次元接触説です。
彼らは科学と心霊主義を結びつけるグループに属しており、強烈な光や放射線から目を守るために、鉛の仮面を用意した。
別の説では、幻覚剤による事故死。
また、第三者による詐欺や誘導の可能性も否定はできません。
しかし、どの説にも決定的な証拠はありません。
当時の警察署長は、最終報告書にこう記しています。
「これは、魂の存在を証明するための実験だった可能性がある」
― 実験は失敗したのか、それとも ―
ヴィンテンの丘には、頂上へ至るルートが8つありました。
しかし、彼らがどのルートを辿ったのかは、現在も分かっていません。
ただ、発見場所は、外界から遮られ、空だけが広く見える場所でした。
彼らは、何かを「待っていた」。
それだけは確かです。
信号を。
あるいは、結果を。
もし実験が成功していたなら。
彼らは、そこに「いなかった」のかもしれません。
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