■ウエストバージニア州もヒツジ男が目撃されている ~ シープスカッチ
今回はシープスカッチ (Sheepsquatch)。
UMAファンならシープスカッチを知らなくても名前を聞いただけでどんなUMAかピンとくるでしょう。
ご想像通り、「シープ (ヒツジ) + サスカッチ (ビッグフット)」のかばん語 (合成語) で「ヒツジの特徴を持った獣人」です。
アメリカの各地にはヒツジ男 (もしくはヤギ男) の都市伝説がありますが、シープスカッチはウエストバージニア州版ヒツジ男といえますね。
いつ頃から存在するのかはっきりしませんが、ビッグフットをはじめ、他のアメリカの獣人たちと比較すると歴史は割と浅そうで、20世紀末辺りから目撃されるようになったようです。
特徴はヒツジのような真っ白くモコモコした羊毛のような毛で全身が覆われていること、そして二足立ちできること、身長は6~9フィート (約1.8~2.7メートル) と獣人としては平均的です。
但し、目撃証言から判断するに「シープ」と名が付くものの、シープスカッチとして描かれるイラストのように頭部までヒツジ的であるかは一考の余地がありそうです。
むしろヒツジの顔というよりは、その毛並みから「ヒツジっぽい」と呼ばれているだけのようです。
記録に残るもっとも初期の事件は1994年であり、少なくとも異なる人物によって2度の目撃があります。
ひとりは成人男性によるもの、もうひとつは3人の子供たちによるもので白いクマのようだったと証言しています。
二足歩行していたかははっきりしないものの、少なくとも後肢で二足立ちしている姿が確認されています。
いずれも人間に気付いていたかは分からず、少なくとも人間を襲うことはなかったようです。
翌年になってもシープスカッチは目撃されました。
カップルの乗る車が道端にいる見慣れない白く巨大な生き物に気付き車を停めました。
ところがその生物は車に向かって突進してきたため、カップルは慌てて急発進したものの車には引っ掻かれたような傷が残っていたといい、間一髪だったようです。
前年からの目撃証言と類似していることから、これもシープスカッチだったのではないかと考えられています。
さて、ヒツジ男はUMAの中でも都市伝説色が強く、正体がなんであるか?なんて深掘りするようなものでもないのですが、シープスカッチに関しては他のヒツジ男より野生動物の誤認の可能性が幾ばくかあります。
多くのヒツジ男の振る舞いはより人間的であり、また、遺伝子実験から生まれた等、陰謀論的なバックグラウンド・ストーリーを持つのに対しシープスカッチの振る舞いは野生動物的であり、陰謀論も存在しません。
あり得そうなのは、やはりアメリカグマ (Ursus americanus) アルビノでしょう。
初期の子供たちの目撃証言で「白いクマに似ていた」というのも心強いです。
ハイイログマ (Ursus arctos horribilis) は生息地的にちょっと外れているので可能性は低そうですがこちらもゼロではないかもしれません。
また、アメリカグマ (Ursus americanus) の亜種で体色の白いシロアメリカグマ (Ursus americanus kermodei) だとばっちりですが、こちらの生息地はカナダのブリティッシュコロンビア州であるため、地理的にウエストバージニア州で目撃されるのはちょっと厳しいかもしれません。
というわけでアメリカグマのアルビノを第一候補としておきましょう。
シープスカッチは他のヒツジ男と比べると歴史が浅いのもあるのか、前述の通り (少なくとも目立った) バックグラウンド・ストーリーがありません。
時間の経過とともにUMAは都市伝説色が強くなる傾向があるため、そのうち面白い陰謀論が創作されるかもしれませんね。
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