■正体は精神崩壊した人間か? ~ ノースフィールド・ピッグマン (豚男)
アメリカ版ネッシーといって差支えないほどの存在である水棲UMA、チャンプ (Champ)。
チャンプが棲息するのはシャンプレーン湖 (Lake Champlain) ですが、北米で6番目に広いこの湖はアメリカのニューヨーク州とバーモント州、そしてカナダのケベック州、この3州に囲まれています。
3つの州が接している以上、どの州の湖岸にも自由に行き来できるチャンプがどこの州のUMAということになりませんが、個人的なイメージではバーモント州のUMAと言った感じです。
さて今回はそんなチャンプの圧倒的な存在に隠れてしまっているバーモント州のUMA、ピッグマン (Pigman) を紹介しましょう、日本のUMA本的に言うと豚男ですね。
ノースフィールドで目撃されたことからノースフィールド・ピッグマン (Northfield Pigman) と呼ばれます。
初めて目撃されたのは今から半世紀以上も前の1971年のこと、高校で催されていたダンスパーティの最中、パーティには参加せず学校裏でビールを飲んでいた高校生数人がパーティの会場である体育館に血相を変えて飛び込んできました。
彼らは明らかに怯えており、話を聞くと、学校裏の林の中から二足歩行するブタの顔をした白い怪物に遭遇したと主張したといいます。
話を聞いた数人の生徒はすぐ学校裏へ出向きましたが痕跡はありませんでした。
ここからノースフィールド・ピッグマンの都市伝説が始まりますが、実はこの生物の正体は遡ること20年前に端を発しているかもしれません。
1951年10月30日、17歳のサム・ハリス (Sam Harris) 少年はたくさんの生卵を持ってひとり夜の街へと繰り出しました。
夜に卵なんか持って何しにいくんだ?
実はこれ、人や車にぶつけて楽しむためだったのですが、少年は外出したまま帰ってくることはなく、家族が捜索願を出すも結局そのまま行方不明となってしまいました。
ハリス少年は動物虐待癖を持っており、特に家畜のブタを殺傷することを好んでいたといいます。
しかも殺したブタの内臓を引きずり出し食していたともいわれ、かなりサイコな性格だったようです。
ブタに取り憑かれており、この生卵をぶつけるイタズラをしに外出した時もブタの被り物 (もしくは本物のブタの頭骨を削りだしたものとも) をしていたといわれています。
まあこの話がどこまで事実に基づいているかは分かりませんが、本物のブタの頭部を被り、夜に卵を投げつけてくるものがいたらトラブルになることは避けられそうにもありません。
危険を感じた人に銃で撃たれ、秘密裏に処理されてしまった可能性も否定できません。
1971年のダンスパーティのピッグマンの話に戻りましょう。
ダンスパーティ時には学校の外でビールを飲んでいた学生たち以外に目撃はありませんでしたが、その後この町ではピッグマンの目撃が相次ぐようになります。
その正体としていろいろな憶測が飛び交いました。
そしていつしか、20年前に起きたサム・ハリス少年失踪事件が掘り起こされ、ピッグマンと関連付けられるようになったのです。
元から素行が悪く動物の虐待癖もあり、ついにあの外出した夜に精神のバランスが崩壊、ハリス少年はピッグマンとして生きる道を選んだ、というものです。
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