■正体は実は人間か? ~ ポープ・リック・モンスター (ヒツジ男・ヤギ男)
ヒツジ男は多くの都市で目撃されるUMAですが、その地域により個別の名前で呼ばれているものがいくつか存在します。
日本でヒツジ男と呼ばれているのは実はアメリカではゴートマン (Goatman) と呼ばれているもので、厳密には「ヤギ男」が正しいです。
但し、実際にヒツジ男 (ウォーターフォード・シープマン) も存在するので本来は明確に言い分けた方が混同しなくていいんじゃないかなとは思うんですけどね。
以前にテキサス州、レイク・ワース湖畔で目撃されるレイク・ワース・モンスターと呼ばれるヤギ男を紹介しましたが、今回はポープ・リック・モンスター (Pope Lick Monster) と呼ばれるヤギ男を紹介します。
ポープ・リック・モンスターはアメリカ、ケンタッキー州フィッシャービル地域にある、ポープリック鉄道高架橋の下に棲息するといわれ、その名はこの近くを流れるポープ・リック・クリーク (Pope Lick Creek) に由来します。
ヤギに似た頭部をもつヒューマノイドで、足もヤギ的、その姿は非常に醜いといわれています。
人間に対して極度に敵対的で、石を投げつける、斧で襲う、捕まえた人間を列車が通る直前の線路に置き去りにする、といった幾多の残忍な情報が寄せられています。
こういった目撃情報から手は人間のようにものを掴めるようです。
また、ポープ・リック・クリーク近辺ではキャトル・ミューティレーション (Cattle mutilation) と呼ばれる家畜や野生動物の惨殺事件が相次ぐことから、これらもポープ・リック・モンスターに仕業ではないかと疑われています。
さて、ポープ・リック・モンスターのその容姿や行動を考えるととても存在しそうにもありませんが、その容姿を除けばその残虐な行為は人間のシリアル・キラーの行動と大差ありません。
これが人間であればその存在は説明がつくのでは?
実はこの都市伝説にはモンスターのバックグラウンドがあります。
ポープ・リック・モンスターの正体は、サーカスやカーニバルのフリークショー (見世物小屋) でさらしものにされていた奇形の人間だったというのです。(人間とヤギの混血というストーリーもあります、生物学的に不可ですが)
彼はその醜さから、見物人たちに罵声を浴びせられ、時にはものを投げつけられたりと屈辱の日々を送っていました。
夜は監禁され逃げ出すこともできません、しかし千載一遇のチャンスが訪れます。
ある激しい嵐の夜、彼が監禁されていた粗末な小屋はその激しい暴風に耐えかね壊れたのです。
彼はこのチャンスを逃さず、嵐に紛れ脱出することに成功、自由を手に入れました。
彼が無差別に人間を襲うのはフリークショーで長期にわたって味わった屈辱の日々に対する人間たちへの復讐だといいます。
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