■DNA実験の事故で生まれた ~ メリーランド・ゴートマン (ヒツジ男、ヤギ男)
さて、全米中から目撃のあるヒツジ男 (正確にはヤギ男)。
日本のカッパのように地域により特色があり、それぞれ固有の名前やバックグラウンド・ストーリーが与えられたり、意外とバリエーション豊かです。
ケンタッキー州のポープ・リック・モンスター、テキサス州のレイク・ワース・モンスター、カリフォルニア州のビリワック・モンスターなんかが有名ですかね。
近いうちに全部紹介しますね。
さて今回はメリーランドで目撃されるヒツジ男、メリーランド・ゴートマン (Maryland Goatman)、1970年代初期から目撃が続きます。
メリーランド・ゴートマンも見た目はヒツジ、もしくはヤギに似た頭部を持ち体が人間のハイブリッド、特にその姿は他のヒツジ男たちと顕著な差異はありません。
また他のヒツジ男たちと同様で凶暴、メリーランド・ゴートマンはカップルを斧で襲ってきたといいます。
このようにヒツジ男の特徴はその見た目にも関わらずビッグフットのような類人猿系UMA (獣人) に比べ、より行動が人間的であることもその特徴のひとつです。
さてメリーランド・ゴートマンのバックグラウンド・ストーリーを見ていきましょう。
彼はベルツビル農業研究センター (Beltsville Agricultural Research Center) で「事故」により誕生したといいます。
最も有名なのはたぶんスティーブン・フレッチャー (Stephen Fletcher) なる医師がヤギと彼の助手であるウィリアム・ロッツフォード (William Lottsford) のDNAを融合させる実験をしていたところメリーランド・ゴートマンを誕生させたというもの。
バリエーションはいくつかあり、ヤギのDNAに助手ではなくフレッチャー医師が自身のDNAを融合させたところ、自らがメリーランド・ゴートマンに変身 (なんで?)、斧を持ってベルツビル付近を彷徨っているという意味不明の展開もあります。
んでここまで読んで、読者の皆様はそもそもベルツビル農業研究センター自体、実在するのか?という疑問が湧いているに違いありません。
安心してください、当時実在していましたし、現在でも実在しています。
但し、スティーブン・フレッチャー医師と助手のウィリアム・ロッツフォード氏の実在は確認が取れませんし、おそらくその名前からジョークであろうと考えられています。
というのもメリーランド・ゴートマンが目撃されたのがフレッチャータウン (Fletchertown) とロッツフォード・ロード (Lottsford roads) だからです。
こういったことからもメリーランド・ゴートマンの存在はキャンプの夜に盛り上がる都市伝説以上の存在ではないかもしれません。
そんなメリーランド・ゴートマンですが誕生秘話として重要なポジションにあるベルツビル農業研究センターはこの研究センターでフレッチャー医師が「事故で」変身したという事実を2013年に真面目にも否定しています。
1970年代から目撃が続くゴートマン、それから40年、フレッチャー医師は相当な高齢であるに違いありません。
そんな年齢で斧を振りかざし野で暮らすのはとても困難なこと、そろそろ引退させてあげてはどうか?と研究センターの広報は語ります。
ゴートマンは小さい頃は実在すると思っていたけど、今はただのホラ話になって悲しいです。
返信削除UMAは大体そんな運命です。(笑)
削除UMAとはロマン的な存在ですから。