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2025年4月11日金曜日

巨大哺乳類シバテリウムの生き残りか!? ~ シン・マリンダ (マリのシバテリウム)


■巨大哺乳類シバテリウムの生き残りか!? ~ シン・マリンダ

以前に "パリダカで日本人選手が目撃した謎の超巨大哺乳類 ~ マリンダ" で紹介したものの続報、というか詳細版です。

情報をいただいた非Aさんと冒険家・作家の高野秀行さんが、20年ほど前 (目撃は36年前)、パリダカ (パリ・ダカール・ラリー) のレース中に謎の生物に遭遇した日本人元ラリー選手 (以下、元ラリー選手) に直接お会いしインタビューをされたとのことで、詳しい追加情報及び元ラリー選手が実際に描いた目撃スケッチをお送りいただきました。

大変ありがとうございます。

尚、前回も書きましたがマリンダ (Malinda / Malindha) の命名者は高野秀行さんです。

高野さんの思い入れのあるマリ共和国にちなんで命名されたということです。

ということで、ご高野さん本人様からこの、マリンダの名前を使う許可は下りていないため、このUMAの正式名称はマリンダとしながらも、ここでは「マリのシバテリウム」と呼ぶことにします。

(現代のシバテリウムの復元)
(original image credit: Wikicommons)

尚、シバテリウム (Sivatherium) については前マリンダの記事で触れていますが、軽く説明するとシバテリウムはキリン科の絶滅種で、キリン科のキリン以外の現生唯一の実在種、オカピ (Okapia johnstoni) を巨大化させたようなシルエットを持つ生物だったと考えられています。

シバテリウムについての詳細は過去記事をご参照ください。

それではマリのシバテリウムを、新たにいただいた追加情報を元に詳しく見ていきたいと思います。

(オカピ)
(image credit: Wikicommons)

目撃されたのは、1989年に開催されたパリダカ (パリ・ダカール・ラリー) のレース中です。

ラリーコース上に当たる、マリ共和国からモーリタニア・イスラム共和国のサハラ砂漠にある森の近くを走っている最中、目撃者である元ラリー選手の前を走る1台の車が横転・炎上、事故を起こした車の乗員たちは無事だったものの、車から出火した火の手は瞬く間に森に隣接する草原に燃え広がりました。

煙に巻かれ逃げ惑う野生動物たち。

その中に一際大きな体躯 (たいく) を誇る謎の生物が混じっていました。

「形は太ったオカピかレイヨウ、大きさはキリンより少し小さい程度、色はオカピを濃淡反転させた感じで、薄茶色に焦げ茶の縞模様、信じられ無い程耳が大きく見えた」そうです。

そして「巨大な1頭と共に、やや小さい同様の動物が複数従って同じ方に逃げて行った」とのこと。

これはマリのシバテリウムの小さな群れ、もしくはファミリーと考えられ、その個体の大きさの違いはおそらくは親子、雌雄のいずれかでしょう。

元ラリー選手と動物たちとの距離はそれほど離れておらず (約80メートル)、また、すぐ近くを走っていた欧州チームの選手たちともその生物について確認し合ったこと、また元ラリー選手は自然科学への造詣が深く引退後に日本の天然記念物の著書に名を連ねていること、これらのことを考え合わせると既知生物を誤認した可能性は著しく低いと思われます。

そして絶滅動物等の一切の先入観や誘導なしで描いてもらったのが以下の目撃スケッチです。

(実際に目撃したアングルのスケッチ)
(image credit: 非Aさん)

(真横アングルの推定スケッチ)
(image credit: 非Aさん)

(目撃時の位置関係・および距離)
(image credit: 非Aさん)

実際に目撃したアングルは生物の左後方 (1枚目) からであり、真横からのスケッチ (2枚目) はその生物をより分かり易く描いていただいたものです。(3枚目は目撃時の上空から見た位置関係を描いた地図です)

目撃スケッチを描いてもらった後に当時 (2005年前後) のシバテリウムの復元図を元ラリー選手に確認してもらったところ「正にそのもの」だったと証言したそうです。

シバテリウムの復元図を見た後に「信じられ無い程耳が大きく見えた」と表現するほどの「超巨大な耳」と思っていた部位は、もしかすると「角」だったのかもしれないと仰っていたようです。

(シャンシテリウムの骨格 / Shansitherium)
(image credit: Wikicommons)

スケッチを見ると証言程に耳はそれほど大きく描かれていませんが、これは元ラリー選手が記憶していたマリのシバテリウムの耳が「あまりに大き過ぎた」ために、自分の記憶が信用できなくなり「(無難な大きさに) 無意識に修正」してしまった結果ということです。

インタビューやスケッチは目撃してから16年後のことですからそれは致し方ありませんし、むしろやや記憶が曖昧になってくる方が自然であり、より証言の信憑性が増すぐらいです。

キリンともオカピ (そもそもオカピの生息域から大きく外れています) とも異なるシルエット、そして体に描かれたパターン。

しかしながら、スケッチを確認すると背中の傾斜は後方に向かってかなりきつく、首を除く体のアウトラインはキリン的です。

あくまでスケッチではありますが、この背中の傾斜は前肢・後肢の長さに差があることで、より顕著になっているようです。(キリンは前後肢の長さはそれほど差がありません)

(体高約8メートル、パラケラテリウム)
(original image credit by Wikicommons)

さてこの生物の正体はもちろん分かりませんが (だからこそUMAなんですが)、やはりシバテリウム生存説を基本路線に、シバテリウムとキリンを結ぶミッシングリンク的な生物 (シバテリウムとキリンの中間的な首の長さをもつ新種) の可能性も候補として挙げておきましょう。

また、生息域は全く合致しませんが、その巨体・シルエットだけに限ればパラケラテリウム (Paraceratherium) にも似ています。(元インドリコテリウム (Indricotherium) と言った方が通りがいいかもしれません)

非Aさんはシバテリウムそのものに加え「別属或いは近縁亜種」、もしくはアフリカという広大な大陸ですが、砂漠における孤立化した環境が島嶼化 (とうしょか) に似た状況を作り出し、その効果によってシバテリウムが矮小化 (わいしょうか) した可能性も提案されています。

UMAの正体として絶滅種、その中でも巨大種は人気がありますが、シバテリウムはもしかすると僅か1万年ほど前まで現存していた可能性も示唆されており、マリのシバテリウムは生き残っている可能性も決して絵空事ではない、とてもロマンあふれるUMAですね。

引き続きUMA、グリッチ、ゴースト等々、現実的なものからパラノーマルなものまで募集中です、お気軽にコメント欄に書き込むかメールしてください

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