■覚えていますか?猫と兎の交配種 ~ キャビット
昔のUMA本にはよく載っていたキャビット。
今でも載ってるのかな。
UMAの定番である2種混合動物、いわゆるハイブリッド・アニマルと呼ばれるものです。
キャビットとは全体的な印象はネコであり、後肢と尾がウサギという可愛らしいUMAです。
まあきっと可愛らしいUMAには興味ない人が多そうですがw
説明するまでもないとは思いますが、キャビット (cabbit) とはキャット (cat) とラビット (rabbit) の混成語です。
1977年、アメリカ、ニューメキシコ州で発見され、その後他の地域でも発見が相次いだとか。
(キャビットといわれている写真)
UMA本には絵なのか写真なのか判断できない解像度の低い「キャビットの写真」が載っていますが、そもそもその写真が仮に本当だとしても、特にウサギとの顕著なハイブリッド感はなく特に言われなければふつうのネコに見えます。
とういかマンクス (Manx cat) そのものです。
ネコ好きな人なら知っていると思いますがマンクスは実在する品種で、尻尾が無く、あってもぼんぼりみたいだったり極端に短かかったり、さらに後肢が他の品種の猫と比べて相対的に長くウサギに似ています。
というか、ふつうに尾のないネコはそこら辺の雑種でも目にしますし、うちで飼っているのもそうでした。
まさにマンクスはネコとウサギのハイブリッド感たっぷりの品種で、キャビットと呼ぶにふさわしい品種です。
マンクスは人工的に交配された品種ではなく、イギリスのマン島で生まれた突然変異が長きにわたりマン島という閉鎖空間で代を重ねたものです。
(マンクス)
(image credit by Wikicommons/Public Domain)
ちなみに、マンクスはスコットランドの徴税官にして作家のジョセフ・トレイン (Joseph Train) さんが、1845年、自身の著書で
「わたしの所有する標本の構造および習性について考察した結果として、これはもう、、、メスのネコとオスのウサギの交雑種であることは疑いようがありません」
交雑種が生まれるか否かの前に、自然界で肉食性のネコと草食性のウサギは食う・食われるの関係でそもそもこの時点で大きな障壁があります。
但し、動物園やペットとして人工的な飼育下にあるときはネコも餌に困ることはないため共存できたりします。
で、そういった特殊な環境では実際にネコとウサギの交尾 (たぶん疑似的) が確認されたこともあるといわれています。
ただ残念ながら (?) ネコは食肉目とウサギは兎形目 (とけいもく) と遺伝的に大きく異なる生物であるため交雑種が生まれる可能性はありません。
そうはいっても先のトレインさんの著書でも分かる通り、マンクスのようなネコを見た時は交雑種ではないか?と人を惑わすほどの存在であることは間違いありません。
まあマン島の例もありますし、UMAキャビットも捏造ではなく、突然変異で生まれた猫かもしれません。
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