■大分県でUMAが車に撥ねられる ~ ブタ顔クマ怪獣 (豚顔熊怪獣)
さて今回は「ブタ顔クマ怪獣 (Pig-faced bear kaiju)」。
UMA研究家の中沢健さんが紹介されていたようです。
名前のインパクトが凄いですが、目撃 (発見) されたシチュエーションも凄く、1988年、大分県の上戸次 (かみへつぎ) でなんと車に撥 (は) ねられてしまった謎の生物です。
撥ねたのは輸送業者のトラックで、生物は撥ねられた後も即死せず息がありましたが、そのまま放置されたようで翌日に死体で発見されます。
その生物は奇妙な姿をしており、「ブタ顔クマ怪獣」と命名された通り、頭部はブタに似ているものの四肢や体はクマに似ていたといいます。
ハイブリッド系UMAですね。
衝撃的な名前から、日本版の豚男 (ピッグマン) を想像してしまいますが、パラノーマル感は低く、野生動物である可能性が高いUMAです。
これをブタ寄りとみるかクマ寄りとみるかは評価が分かれるところです。
個々の動物の特徴は極めて頭部に出やすいですから「ブタ」を取りたくなります。
まずはブタで考察してみましょう。
(ホグジラのひとつ)
養豚場とかから脱走したブタは時として野生のイノシシと交配しホグジラ (Hogzilla) のような巨大個体を誕生させUMA騒ぎを引き起こします。
品種改良され大型化した家畜のブタは野生に解き放たれると先祖返りを起こす場合があり、先祖のイノシシのように牙が伸び、全身に毛が生え、養豚場時代とは似ても似つかない姿に変貌する場合もあるといいます。
それが野生のイノシシと交配しようものならさらなるモンスターが生まれる可能性があります。
そしてその個体は頭部がブタであり、体中に毛が生えてクマのようになった、、、
可能性はゼロではないですが、ブタは野生化・先祖返りしたところで「四肢がクマ」のようには見えないかな~
ブタとクマでは指の作りが全く違うため、ブタの先祖返り説はこの点では不利に感じます。
ではクマはどうでしょう?
ブタが野生化して毛深くなるのとは逆に、疥癬 (かいせん) に罹り毛が抜け落ちたクマは毛の抜け方によってはブタに見える可能性があります。
(疥癬に罹ったクマ)
(image credit: PennState)
実際、今までに多くのUMAの目撃情報に疥癬に罹ったクマは登場します。
疥癬に罹ったクマは瘦せ衰えて死んでしまうことも少なくないですが、健康な時とあまりに変わり果てた姿になるため、ビッグフット等にも誤認されることも少なくありません。
この車に撥ねられたブタ顔クマ怪獣がどのような姿だったかは写真に残されていないため分かりかねますが、頭部の毛が抜け落ち、痩せ衰えたクマはとても吻が長く見え、毛の抜け方しだいによってはブタのように見えるかもしれません。
というわけで、ブタかクマか、という二択であれば疥癬に罹ったクマの可能性が圧倒的に高そうです。
いやいや、ブタ顔クマ怪獣はブタでもクマでもなく、その名の通りブタとクマのハイブリッド的な風貌の未確認生物だ!と考えたっていいでしょう。
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あれ、九州って熊がいないような…と思って調べたら、87年に捕獲されたのが最後の事例で、それ以降は絶滅したと考えられているんですね。
返信削除ブタ顔クマ怪獣がただの熊だったとしても大発見かも?!
コメント
削除ああ、そういえば九州は野生のクマが絶滅したといわれてますよね。そう考えると ブタ顔クマ怪獣じゃなかったとしても、クマ自体の目撃がUMAといえますね~
福岡ならまだしも大分でツキノワグマが目撃されるのはその時点でumaっぽいですね。クマと犬は比較的顔が似てますので疥癬の大型野犬かもしれないですが。
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