■小柄なサイがいるらしい ~ コビトサイ
UMAは大抵化け物サイズですが少ないながら既知種よりも小柄なものも存在します。
今回紹介するコビトサイ (Pygmy rhinoceros) は、西アフリカのリベリア共和国で目撃されるUMAです。
ドイツのビッグ・ゲーム・ハンターで冒険家のハンス・ションブルク (Hans Schomburgk) 氏によってその存在が西側に伝えられましたが、彼もコビトサイを実際に目撃したわけではありません。
(コビトカバ)
(image credit: Wikicommons)
コビトカバ (Choeropsis liberiensis) を探索している際に地元の住民の聞き込みでたまたまコビトサイの存在を知ったのです。
ションブルク氏はコビトサイが棲息するというリベリア西部の山岳地帯を探索しましたが発見することはできませんでした。
コビトカバはリベリアに棲息していますが、コビトカバを知る現地住民がコビトカバとコビトサイと誤認するとは考えにくく、やはり別の生物が棲息していると考えるのが理屈に合っています。
しかもアフリカから伝わるUMA、恐竜に似た生物であったりモンスター級に大きいネコ科動物たちなんかと違いコビトサイは既知のサイよりも小柄であり現実的な存在です。
コビトカバとコビトサイの大きな見た目の違いは鼻先の角。
体格は似ていてもこの角の有無で簡単に識別できるに違いありません。
ションブルク氏はアフリカの珍しい動物たちを西側諸国の動物園のために調達した人物でありアフリカの動物には精通していました。
(モリイノシシ)
(image credit: Wikicommons)
そこで怪しんだのが中央・西アフリカに棲息するモリイノシシ (Hylochoerus meinertzhageni) です。
オスの平均体重は210キロ、最大で300キロ近くになる現生最大のイノシシであり体格的にコビトカバとも引けを取りません。
そしてコビトカバと見た目の最大の違いは下顎から延びる湾曲した牙。
長く伸びた個体の牙は鼻面を超え、遠目にはサイの角のように見える可能性があります。
体格と角 (にも見誤りそうな牙) を考慮すれば、いくら探しても見つからないコビトサイはモリイノシシの誤認ではないか?と考えるのも自然な流れです。
しかしションブルク氏の考えとは裏腹に現地住民たちはコビトカバとモリイノシシを完全に区別できていたといいコビトサイの存在は現在でも謎の存在です。
このUMAはひょっとすると存在するかもしれません。
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