今日は土用丑の日です、絶滅しそうな生物を国をあげて食べまくっていいのか?という倫理的なテーマについて今日はお話をしていきま、、、せんッ!
暑さで頭がおかしくなったと思われます。
土用丑の日ですから、今日はシンプルにウナギ系UMAをお届けしましょう。
といってもUMAと巨大ウナギは密接に関わっているため、それほど珍しいものでないことはUMAファンのみなさんならご存じでしょう。
シーサーペントであったり、レイクサーペントであったり、水生の巨大ウミヘビタイプのUMAの正体としてウナギ、もしくはアナゴが頻繁に登場するからです。
今日はその中でも巨大ウナギのUMAとして知られているクレッシー (クレシー) を紹介します。
クレッシー (Cressie) という名は、クレセント湖 (Crescent Lake) で目撃されることに由来します。
実はこの「クレセント湖」という名前、北米だけでも同名の湖が10以上も存在するありふれた名前の湖ですが、クレッシーが目撃されるのはカナダ、ニューファンドランド・ラブラドール州にあるクレセント湖です。
ニューファンドランド・ラブラドール州はカナダの最北東部に位置し、ダイオウイカ (Architeuthis dux) がよく打ち上げられることでも有名ですから、ニューファンドランドという地名を耳にしたことがある方も多いと思います。
特に19世紀半ばごろ、ニューファンドランドの砂浜には史上稀にみるダイオウイカの座礁ラッシュが相次いだことで知られています。
さてこのクレッシー、その目撃情報から「魚類的な頭部を持つヌメヌメした光沢の細長い体系の巨大生物」と考えられており、まさに「巨大ウナギ」を彷彿させます。
(6メートルの巨大アナゴ)
目撃情報による大きさは5フィート (約1.5メートル) という控えめなものから25フィート (約7.5メートル) というとんでもない大きさのものまで随分と開きがありますが、15フィート (約4.5メートル) 程度が一般的なようです。
1950年代に目撃されたのが移民たちにとってのクレッシーの初お目見えですが、ネイティブたちにはもともとクレセント湖に棲息する怪物の伝承があり、「池の悪魔 (Woodum Haoot)」とか「泳ぐ悪魔 (Haoot Tuwedyee)」と呼んでいたようです。
7.5メートルは厳しいにしても4.5メートルであれば、巨大ウナギの可能性も十分あり、と思っています。
クレッシーの目撃情報でもっとも有名な逸話は1980年代に小型飛行機がクレセント湖に墜落したときのものでしょう。
パイロットの遺体を引き上げようと捜索隊のダイバーたちがクレセント湖に潜ったところ、成人男性の太ももほどもある巨大なウナギに似た生物の群れに囲まれ執拗に襲われた、というのです。
驚いたことに、それほどの大きさをしてもクレッシーの幼体 (赤ちゃん) であったと考えられています。
なるほど、クレッシーが突然変異的にただの一匹が巨大化したウナギではなく、未知種の大型のウナギが棲息しているために目撃情報の大きさにばらつきがある、というのは理にかなっています。
しかし、ウナギはすべて産卵は海であり、幼体はレプトケファルス、そこから稚魚 (シラスウナギ) になっても成体とは姿が全然異なります。
そういうわけで、ダイバーが出会ったのは成体となって日の浅い若年個体の群れということにしておきましょう。
こういったダイバーの目撃情報から、たんに長い波の軌跡をクレッシーの目撃 (クレッシーの体長 = 波の軌跡の長さ) としているものも含まれており、流木等の無生物が流れているものを誤認、カワウソが泳いでいる波の奇跡を誤認、といったものもその正体のひとつと考えれています。
(image credit by Wikicommons)
地元ではクレセント湖を「ニューファンドランドのネス湖 (The Loch Ness of Newfoundland)」と呼び、クレッシーを観光の目玉の一つとしています。
但し、クレッシーの姿は、もはや巨大ウナギでもなんでもなく化け物と化しているのはご愛敬です。(笑)
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