■標高4000メートルの湖にカイギュウ類が生息? ~ チチカカ湖の怪物 (チチカカマナティー)
チチカカオレスティア (Orestias cuvieri) の記事でチチカカ湖 (Lago Titicaca / Lake Titicaca) については書きましたが、こちらの記事でも軽く触れておきます。
チチカカ湖はペルーとボリビアの2つの国に跨る湖で、なんとて言ってもその特徴はこの湖が標高3800メートル以上に位置していることです。
しかも南米最大の面積をもち、世界ランクでも18番目、琵琶湖の約12倍の表面積を誇ります。
富士山以上の標高に、琵琶湖の12倍の面積もある海のような湖が広がっているとは想像するのことすらなかなか難しいです。
この湖はその特異な環境から固有種も多く生息しておりそれなりにUMAに期待できる湖でもあります。
足を延ばすと2フィート (60センチ) を超えるチチカカミズガエル (Telmatobius culeus) なんかは「1メートルを超すチチカカ湖の怪物ガエル」なんて噂がたってもいいような生物も存在します。
まあ実際のところアメリカがレイクトラウトをはじめ外来種を放流したため在来種に壊滅的なダメージを負わせUMA騒ぎを楽しむどころではないですけどね。
チチカカ湖で目撃されるUMAとはいかに?
チチカカ湖の怪物 (Lake Titicaca monster) は首長竜でもなければシーサーペントでもなく、それはアザラシのような鰭脚類、もしくはマナティー等の海牛類に似ているといわれています。
いずれもUMAではありませんが、チチカカ湖に生息しているとは考えられていない生物であるため、一種のテレポートアニマルにカテゴライズされる可能性があります。
目撃者によるとチチカカ湖の怪物は体長が12フィート (3.6メートル) ほど、全身が茶色の毛で覆われ頭部はクマに似ており、上陸することもできるといいます。
未発見の海牛類説がその正体として有力視されていますが、陸に上がるようであれば新種であってもその可能性は極めて低く、新種の鰭脚類の方がまだ可能性は高そうです。
バイカルアザラシ (Pusa sibirica) のように淡水に完全順応した鰭脚類も存在しますしね。
ただし、です。
「UMA」として考えた場合、多くのレイク・モンスターが絶滅巨大海生爬虫類であったりとんでもないサイズのウナギであったりすることを考えると、海牛類説なんて全くかわいい許容範囲であり、ここでは敢えて夢のある未発見の海牛類、チチカカマナティー説を推してみましょう。
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