■スタージョン湖の怪物
以前にキャメロン湖の怪物、カミー (Cammie) を紹介しましたが、今回はまた別の湖のキャメロン湖の怪物 (Cameron Lake monster) です。
カミーの記事でも書きましたが、キャメロン湖 (Cameron Lake) という名の湖は北米大陸にとても多く、カナダだけでも10近くあります。
カミーはカナダのブリティッシュコロンビア州、バンクーバー島のUMAでしたが、今回はカナダのオンタリオ州のUMAです。
この怪物はキャメロン湖とスタージョン湖 (Strugeon Lake) で目撃され、2つの湖はフェネロン川 (Fenelon River) で繋がっており地理的にも非常に近い (2キロメートル程度) ことからおそらく同じ生物と考えられています。
というわけでキャメロン湖の怪物と書くとカミーと混同してしまい紛らわしいのでスタージョン湖の怪物 (Sturgeon Lake monster) と呼ぶことにします。
この一帯に住む先住民族カワーサ族 (Kawarthas) はこの生物を古くから知っていました。
スタージョン湖の怪物はカミーと異なり歴史が古く、もっとも初期の記録は1872年まで遡ります。
地元紙、ボブケイジョン インディペンデント紙にはスタージョン湖の怪物をこのように紹介しています。
「スタージョン湖ではとてつもなく巨大で奇妙な魚が目撃されています。
カヌーに乗った二人はその巨大魚から命からがら逃げたという記録が残っており、また蒸気船オゲマ号もその獰猛な巨大魚に追いかけられたといわれています。
その生物は巨大な丸太ほどもあり、大きな頭部は白鳥に似ておりおよそ2フィート (約60センチ) の角が生えています、また大蛇のような長い首をしています」
この記事以降、1890年代まで特にキャメロン湖で多くの目撃情報が寄せられました。
その形状からレイク・サーペントであるとか既知生物としてはワニやクジラがその正体として検討されたようです。
但し両湖ともワニが棲息するにはあまりに寒すぎ、また地理的に海からも遠く離れており海洋生物である可能性も低そうです。
目撃は19世紀末の20~30年にわたり集中し、その後ぱったりと途絶えてしまったことからただの一匹だけ存在した個体だった可能性があります。
スタージョン (sturgeon) とはチョウザメのこと、つまりスタージョン湖は「チョウザメの湖」の意であり、多くのカナダの湖でチョウザメが棲息していることからこの湖でもおそらくチョウザメは棲息していることでしょう。
チョウザメは種類によっては100~150年といわれるほどの長命で、時折とんでもない大きさに成長するため水棲UMAの正体として引っ張りだこですが、スタージョン湖ではなおさらその可能性が高そうです。
100年以上昔の話でなんら物的証拠は残っていませんが、スタージョン湖の怪物は規格外に大きく育ったチョウザメだったかもしれません。
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