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2025年8月7日木曜日

ロッキー湖の水棲獣 ~ リジ―


■ロッキー湖の水棲獣 ~ リジ―

今回はスコットランドの水棲UMA、ロッキー湖の怪物 (Loch Lochy monster) ことリジ― (Lizzie) です。

ロッキー湖 (Loch Lochy) はスコットランド特有の典型的な「ロッホ (氷河の浸食により形成された細長い入り江や湖)」で非常に細長い形状をしています。

平均水深は70メートル、スコットランドで3番目に深い湖として知られています。

さてロッキー湖の周辺は水棲UMAで賑やかです。

カレドニア運河で結ばれた北東はオイック湖 (Loch Oich) があり水馬系UMA、オイック湖の怪物が、さらにそこから北上すればあのネッシーの生息するネス湖 (Loch Ness) に到達できます。

すぐ西にはリジ―が目撃されるコイック湖 (Loch Quoich)、南西の方向にはセイラグと呼ばれる怪物が住むシエイ湖 (Loch Shiel) もあります。

冒頭に書いた通り、ロッキー湖の怪物のニックネームはリジ―、コイック湖の怪物のニックネームと同じ名前です。

地理的に近いために同一視されているのか、それとも偶然そう呼ばれているのか、単に誤った情報なのか、ちょっと判断がつきませんので、取り敢えず今回紹介するロッキー湖の怪物はリジ―、コイック湖の方はコイック湖の怪物 (Loch Quoich monster) と呼び分けることにします。

さてリジ―ですが、決定的な証拠はもちろんありませんが、1970年代、未確認動物学者キャメロン・ターター (Cameron Turner) 率いるリジ―捜索チームにより、ソナー探索で湖の深部で大きな動く個体をキャッチしたといわれています。

最初にソナーがキャッチしたのは水深50メートルほど、そこから2分程度で60メートルほどまで潜り、その後高速移動したか、それとも深く潜ったのかソナーから外れてしまいました。

ソナーが示す「物体」の大きさは6メートル前後でした。

目撃はそれなりにあるのですが、頭部を見たものはおらずどのような全体像化は把握されていません。

但し、ヒントはあるようです。

1996年、ロッキー湖でボートに乗りパイク (カワカマス) 釣りをしていたアラステア・スティーブンソン (Alastair Stevenson) 氏は大物が針にかかったものの、巻き上げるどころかボートごと引っ張り始めたといいます。

ボートごと引きずり泳ぐとは相当な大物、到底パイクとは思えない力強さで、幸か不幸かラインは切れてしまい、その怪魚はどこかへいってしまったといいます。

その際、スティーブンソン氏は一部体を目撃しており、体長は6メートル、ボートをひっくり返したような姿をしていたと証言しています。

体の部分だけと思われますが、マグロのような紡錘形をしていたようです。

首長竜タイプでない場合、スコットランドやアイルランドで目撃される水棲UMAはウナギタイプが多いですが、リジ―に限ってはもっとゴロッとした体形をしている可能性があります。

海生爬虫類が好きな人であれば、紡錘形の体は首長竜タイプの生物の体部分だけを見たに違いない、という解釈もできます。

(ヨーロッパチョウザメ)
(image credit: Wikicommons)

個人的には無難なところで巨大な魚類、特に大きさ・形からチョウザメを推したいですがイギリス沿岸に棲息するチョウザメは、絶滅後に再導入したりヨーロッパチョウザメ (バルチックチョウザメ, Acipenser sturio) です。

長命で最低でも40~50年、おそらくは100年以上は生きるだろうといわれています。

この長命を活かし巨体に成長します。

通常は1~2メートルほど、大型個体で3.0~3.5メートル、但し、ちょっと信じがたいものの非公式記録では6メートル、400キロという記録があり、絵にかいたような巨大魚です。

但し、このチョウザメ、産卵のために淡水である川に入りますが、あれよあれよと間違って湖まで遡上することがあるのかどうか、しかもロッキー湖は間違って遡上するにはあまりに内陸のような気が過ぎしますけどね。

あとはスコットランドには棲息していないもののイングランド (ウェールズもぎりぎり入るかも?) に棲息しているヨーロッパオオナマズ (Silurus glanis) も一応候補に入れておきましょうか。




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