■オジャッシーよ永遠なれ ~ ユトレヒト・ブロブ (ユトレヒト・オヴォモーフ)
日本が誇る、、、いや誇りませんが、千葉県の雄蛇ヶ池 (おじゃがいけ) の怪生物、オジャッシー (Ojassie)。
その正体は外肛動物 (Bryozoa) の仲間、オオマリコケムシ (Pectinatella magnifica) の群体です。
コケムシは単体では0.5ミリメートル程しかありませんが、群体を形成し巨大になります。
コケムシは6000~8000種知られ、そのほとんどは海棲ですがその1%前後は汽水や淡水に棲息し、それが湖や池で大量に発見されるとニュースになるというわけです。
海外のニュースを見ている人なら知っていると思いますが、世界中で毎年何件も「エイリアンの卵発見」だなんだとニュースになっています。
(オオマリコケムシ)
(image credit: Wikicommons)
しかし日本のUMAファンであれば、「なんだただのオジャッシー、いや、オオマリコケムシじゃん」と瞬殺スルーでしょう。
まあ知らない人が見たら気持ち悪いですからね。
原産は北米ですがなんやかんやに紛れて世界各地に生息範囲を拡大しています。
といっても発見されるとニュースになるぐらいであり、そんなに人目に触れるものではありません。
ちなみにオオマリコケムシの故郷であり、最も目にする機会が多い可能性のある北米市民の一部には政府が秘密裏に育てているエイリアンの卵である、と陰謀説を唱える人すらいます。
アホすぎるでしょう。
さて、そんな日本ではニュースにすらならなくなったオジャッシーを今回は再び取り上げようかと思います。
というのもオランダのユトレヒトにある運河で「オレンジ色のエイリアンの卵嚢」が発見されたとニュースになっているのです。
はいはい、どうせアレでしょ、オジャッシーでしょう。
オオマリコケムシは実際のところ映画「エイリアン」の卵、オヴォモーフ (Ovomorph) に確かに似ており、そういわれるだけのことはあります。
しかしまぁ今回発見された「エイリアンの卵」は確かにデカいことデカいこと。
(発見された巨大コケムシ)
(image credit: Mail Online)
おそらく水から引き揚げられたことで自重により変形、楕円状になり、ますます卵らしい形を形成しています。
また、ひび割れ、マグマが流れ出しているようにオレンジ色に輝くその様はカッコよくさえあります。
コケムシの種類は分かりません。
ユトレヒト・ブロブ (Utrecht blob) またはユトレヒト・オヴォモーフ (Utrecht ovomorph) とでも呼びましょう 。
外来種のコケムシにより在来種のコケムシが被害を被る可能性はあるようですが既存の生態系には大きく影響しないと考えられていることもあり、この「オレンジ色のエイリアンの卵嚢」はそのまま運河に戻されたということです。
これぐらいの大きさのコケムシが発見されれば、日本でもオジャッシー以来のUMA騒ぎになるかもしれませんね。
(参照サイト)
Unxplained Mysteries
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オジャッシーよ永遠あれ🙏アーメン
返信削除群体て面白いですよね。進化の不思議を感じます
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