■タイに現れた謎のカカシ生物 ~ ゴースト・スケアクロウ
今回は珍しくタイのUMA。
ま、UMAというか宇宙人というか、ゴーストというか、あまり野生動物的ではないので正統派UMAとはいえないものです。
このUMAタイのチエンラーイ (Chiang Rai) で目撃された案山子 (カカシ) に似た生物であったため、そのまま「チェンラーイの幽霊のような案山子 (Ghostly Scarecrow of Chiang Rai)」と呼ばれますが、長ったらしい上にあまりスタイリッシュではないためゴースト・スケアクロウと呼びましょう。
目撃されたのはタイ最北部のチェンラーイ県の農村部、かなりパラノーマル (超自然的) な存在ですが目撃されたのはわりと最近の2005年、しかも10人以上に同時に目撃されています。
最も最初に目撃したのはサワエン・ブンラチャサック (Sawaeng Bunratchasak) さんで、同年8月31日の午前8時~8時半ぐらいのことだったといいます。
はじめ宙に浮いているこの「物体」を生物ではなく最新鋭の案山子と認識したといいます。
しかしそれは決して案山子ではありませんでした。
ブンラチャサックさんに気付いた「案山子」は首をかしげるような仕草でブンラチャサックさんをその燃えるような赤い瞳を彼に向けたといいます。
その瞬間、ブンラチャサックさん背筋も凍るほどゾッとしたものの、その生物はまるで助けを求めるような懇願にも近い眼差しで彼を見つめ、決して危害を加えるような存在には見えなかったといいます。
体長はわずか30センチほど、腕はないように見え、足は尖っていたといいます。
頭部は体と比して大きく、その両側には頭部と同じぐらいの高さのある耳のような突起もありました。
ブンラチャサックさんは急いで村人たちを呼びに行きました。
その黄色の生物はまだフワフワと空中を浮いていました。
目撃者たちはそれが危険な存在ではないと分かると、その見た目よりも翼のような何ら推進力も持たない生物がまるで地球の重力など存在しないかのように浮いていることの方が奇妙に感じたといいます。
ゴースト・スケアクロウは多くの人々が押しかけても特に動揺した様子はなく、むしろ人々に対し無関心に見えたといいます。
そして1時間ほど辺りを浮遊していましたがやがてどこかへ去っていったといいます。
冒頭に述べた通り、これはUMA (特にフライング・ヒューマノイド)、ゴースト、宇宙人のいずれに該当するかも判断が難しいものです。
ただこの地域の人々はこのゴースト・スケアクロウを目撃する前夜、「浮遊する火」が水田に落ちたと主張し、その残骸は一切見つからなかったものの、UFOと関連付けたい、つまり宇宙人の可能性が高いと考えているようです。
目撃されたのはこの1日だけであり、この生物の証言もこれ以上の情報はありません。
この不思議な生物は一体何だったのでしょう?
一番ありそうなものとしてはフライング・ヒューマノイドの正体としてもありがちな人型バルーンの誤認です。
実際、この生物が目撃された地域から6マイル (約10キロメートル弱) 離れたドイカム (Doi Kam) の住人から、ゴースト・スケアクロウに似たヘリウムガスを充填させたゴム人形の情報が入りました。
この住人はゴースト・スケアクロウ騒ぎの起きる数日前にこのヘリウムガス入りの人間を見つけました。
これは鳥除けになるだろう、つまり案山子として用をなすだろうと自宅の庭の木に括り付けていたといいます。
しかし同月29日に暴風が吹き、その人形はどこかへ飛ばされてしまいました。
そしてこのゴースト・スケアクロウ騒ぎが起きたのはその2日後です、きっと庭に括り付けていたヘリウムガス人形に違いないと彼は確信したわけです。
この住人はこの人形が映った写真を持っていたことから、この写真をゴースト・スケアクロウの目撃者に見せましたが決して違うといったそうです。
但し、その写真はかなり解像度が低く、人形もはっきり判別できないほどだったというのであまり当てにはなりませんが。
但し、目撃した住民たちは声を揃えていいます、ゴースト・スケアクロウは意思を持って首を傾げたり浮遊しており、決して無生物ではないと。
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ヘリウムガス人形を沢山並べて設置しておけば
返信削除仲間だと思ってスケアクロウが寄ってきたりするかも?