■ブロスノ・ドラゴン (ブルスノー・ドラゴン, ブロスニー)
ロシアの首都モスクワ北西に位置するトヴェリ州、この地にはブロスノ湖 (Lake Brosno) という湖があります。
特に大きくもなければ顕著な特徴をもつ湖ではありませんが、古くから湖に生息する怪物の伝説があるためロシアの湖としては有名といえます。
その姿はドラゴンに似ているということから一般的にブロスノ・ドラゴン (Brosno dragon) と呼ばれますが、ネッシー風にブロスニー (Brosnie) と呼ばれたり、本国ロシアではブロスニャ (Бросня) と呼ばれます。
ブロスノ・ドラゴンの歴史は古く、13世紀からその伝説の物語は始まります。
モンゴル帝国の拡大に伴いモンゴル軍がノヴゴロドへの侵入の前に、水の補給と馬の休息のために立ち寄ったのがブロスノ湖でした。
湖に到着したモンゴル軍の兵士たちとその馬は戦いを前に湖畔でしばしくつろいでいたところ、突如湖の中からドラゴンに似た巨大な生物が現れ、兵士と馬をなぎ倒しました。
あまりに突然の出来事になすすべなく、多くの兵力を失ったモンゴル軍はノヴゴロドへの侵入をあきらめ退散したといいます。
また、同じころ、ヴァイキングたちが略奪した宝を隠す場所はないかと探していたところ、ブロスノ湖に到着しました。
彼らはブロスノ湖の湖の中央には小さな島があることに気付き、宝を隠すには好都合と考えました。
ヴァイキングたちは小舟に宝物を乗せ小さな島へと向かいました。
しかしそれはうまくいきませんでした。
もう少しで島へ着岸できるかというところでやはりここでもドラゴンが現れたのです。
ヴァイキングたちは急いで湖岸へ戻ろうとしましたがドラゴンから逃れることはできず、宝もろとも船ごと呑み込まれてしまったといいます。
この2つの話はあまりに突飛で現実的ではありません。
やはりこの生物は伝説以上のものではないのでしょうか。
しかし伝説で終わってしまうどころか、20世紀の終わりごろからブロスノ・ドラゴンは再び注目を集めているのです。
1996年、湖に遊びに来た家族に目撃され写真を撮られて以降、ブロスノ・ドラゴンは何度か目撃されています。
伝説通りドラゴンに似た大きな生物というものから単に大きな生物といったもの、また謎の巨大生物の肉塊が回収される等、なにかしら巨大な生物生息しているのでは?と思わせる事件が起きています。
巨大なパイクやビーバーを見誤っただけ、もしかすると湖底から湧き出る硫化水素の泡等、自然現象がその正体かもしれないともいわれています。
(参照サイト)
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