このブログを検索

2024年3月12日火曜日

シャチとオオカミのハイブリッド ~ アクールト (オクールト)


■シャチとオオカミのハイブリッド ~ アクールト (オクールト)

その地域によって食物連鎖の頂点 (頂点捕食者) に君臨する生物は変わりますが、今回の舞台であるイヌイットたちが生活する寒冷な地域であれば海ではシャチ、陸ではオオカミやクマがその候補となります。

シャチはまさに無敵で氷上や砂浜にいる陸上生物ですら捕食することがありますが、内陸まノコノコで入ってくることはできません。

陸上生活を営むオオカミやクマたちもまた然り、陸上では無敵を誇るも水中では陸上ほどのパフォーマンスは期待できません。

そんな水陸の頂点捕食者の弱点を補い合った生物が誕生したらそれこそ真の最強生物に違いありません。

そしてそんな生物が存在します、アクールト (or オクールト, Akhlut) です。

とはいえもアクールトはもちろんUMAです。

シャチとオオカミのハイブリッド生物と考えられており、イヌイットたちの民間伝承に登場します。

伝承上、他のいくつかのUMAに見られる姿かたちを変貌自在に変えられるシェイプシフター (Shapeshifter) で、本来の姿はシャチ、陸上に上がるときはオオカミの姿に、海に戻るときは再びシャチに姿を変えると信じられています。

20世紀初頭には既にアメリカの移民たちに知られている存在で上記の通り海と陸上では異なる姿をしていたシェイプシフターから、シャチとオオカミのハイブリッド的な姿に変貌 (創造された) した可能性もありえます。

アクールトの元になったオオカミはおそらくは北極圏に生息するホッキョクオオカミ (Canis lupus arctos) でしょう。

ホッキョクオオカミはハイイロオオカミ (Canis Lupus) の亜種で、冬季の平均気温がマイナス30度以下の過酷な環境に適応するため分厚く真っ白な毛皮で覆われており、またハイイロオオカミに比べ耳は小さく吻もより短く体温損失を最小限にとどめる進化を遂げています。

(ジャコウウシ)
(image credit by Wikicommons)

多くの動物を捕食しますが、特にジャコウウシ (Ovibos moschatus) やホッキョクウサギ (Lepus arcticus) を主食とします。

アクールトが誕生したいきさつはホッキョクオオカミの足跡が海辺から岸に突然現れたり、またその逆に海辺へ続いて途切れたりしていることに由来するといいます。

これはホッキョクオオカミに遊泳能力があることで説明はつきますが、食性から言っても好んで海に入るとは考えづらく単に氷塊の端が崩れて足跡が途切れているにすぎないとの見解もあります。

(関連記事)



0 件のコメント:

コメントを投稿