忙しくて少し間隔が開いてしまいました、すみません。
今回は久しぶりの獣人系UMAです。
獣人系UMAは大きさも大小さまざま、世界中で目撃されますが獣人系って人気があるのかな、ふとそう思います。
少なくとも日本ではそんなに人気があるジャンルではないようには思います。
めぼしいところでは広島県の比婆山 (ひばやま) で目撃されたヒバゴン。
広島ではヒバゴンの目撃に続き、同系もしくは目撃された場所が違うだけで同一の可能性のある、山野町 (やまのちょう) のヤマゴン、久井町 (くいちょう) のクイゴンがいます。
岩手県山形村 (やまがたむら) で足跡だけが発見されている正体不明のUMAガタゴンがおり、足跡の形からこれも一応獣人と考えられています。
それと比べ、アメリカやカナダではビッグフット (Bigfoot) の話題が出ない月が珍しいほど頻繁に目撃やらなんやらでネットを賑わせることから、おそらく人気があるのでしょう。
アメリカ・カナダで目撃される獣人はビッグフットだけではありません、ものすごい種類の獣人系UMAが目撃されています。
自分の嗜好のせいで獣人記事の頻度は低いですが、今回はその中からミズーリ・モンスター (Missouri Monster) ことモモ・ザ・モンスター (「モンスターのモモ」, Momo the Monster) を紹介します。
「モモ」とは随分とかわいらしい響きをしてますが、なんらかわいくない、悪臭を放つビッグフットの亜種的な存在です。
ミズーリ・モンスターと呼ばれることから分かる通りアメリカ、ミズーリ州のUMAで、同州パイク郡ルイジアナ (ルイジアナ州ではありません) で目撃されました。
モモは1972年、ルイジアナで爆発的に目撃されたUMAですが、その目撃者の中にはリチャード・アン・マリ (Richard Alan Murry) 氏のような消防署長も務め市議会議員でもあった人物も含まれています。
「あれには肝を冷やした。(モモが実在するなんて) ほんとバカげてると思うよ、でも確かになにかを見たんだよ」
そんなものは存在するはずがない、、、でも「なにか」を見てしまった、、、自分は社会的地位もある、こんな話をしたら信用を失うかもしれない。
マリ氏の慎重な発言は言うべきか否かという葛藤、苦悩に満ちたものです。
後年、マリ氏は「あれはただのクマだったんじゃないか」と回想しています。
さて、モモの代表的な目撃事件といえば、やはり1972年7月11日の3人の子供たちによるものでしょう。
その日のお昼過ぎ、年長のドリス・ハリソン (Doris Harrison) ちゃんは家の中、ふたりの弟、8歳のテリー (Terry) 君と5歳のウォーリー (Wally) 君は裏庭で遊んでたときのことです。
と、突如裏庭の方から弟たちの悲鳴が上がったのです。
ドリスちゃんは驚いてバスルームの窓にかけより裏庭を確認すると、なんとそこには弟たちと対峙する怪物 (モモ) の姿があったのです。
ドリスちゃんによれば怪物の身長は「最低でも」7フィート (約2.1メートル)、全身毛むくじゃらで頭部は「カボチャのように大きく」 (もしくは「カボチャのような形状」とも)、その巨大な手には血まみれになった犬の死体が握られていました。
「首」は確認できず肩と胴体が直接つながっているようだったと言っていますが、単に長い毛で判別できなかったかもしれませんし、獣人系UMAとしては特段珍しいことではなく典型的なシルエットといえます。
顔も長い毛で覆われていたため細部は確認できなかったものの、オレンジ色に輝くふたつの目だけは分かったそうです。
幸いにもモモは子供たちに手を出さずそのまま立ち去ったそうで事なきを得ました。
しかしその後も目撃は続き、モモは当時のルイジアナを席巻しました。
モモを殺そうと20人からなる山狩り団まで結成されたほどです。
もちろんモモは捕まることも殺されることもありませんでした。
ルイジアナは人口5000人を超えたことがない小さな町です。
多くのUMAが目撃されるアメリカにおいて、モモはビッグフットとの差別性もほとんど感じられない容姿、しかも印象的でないミズーリ・モンスターなんて名前ではすぐに埋没してしまいそうす。
そういったこともあり、いわゆる「町興し」的な側面を持たせつつ「モモ」なるニックネームが付けられたようです。
しかし目論見は外れ、モモの人気はそれほど続かなかったようです。
現在のルイジアナは目撃された1970年代よりもさらに人口は減少し、3000人を切りそうなほど過疎化が進んでいます。
モモがルイジアナに現れて半世紀、当時のモモを知る人も今ほとんど残っておらず、寂しいことにアメリカどころかルイジアナの人々の記憶からモモの存在はかなり薄れてしまっているようです。
(参照サイト)
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