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2023年1月20日金曜日

ラジオDJが捏造したUMA?でもビデオも存在する ~ ミシガン・ドッグマン


■ラジオDJが捏造したUMA?でもビデオも存在する ~ ミシガン・ドッグマン

先日、ミシガンのUMAの話題をしたので、今回はミシガン・ドッグマン (Michigan Dogman)。

日本では英語で「~man」と呼ばれるUMAは「〇〇男」と訳され、今回のドッグマンはそれに倣えば「犬男」となりますが、現地ミシガン・ドッグマンは「ミシガン州の狼男」の意で語られています。

いまでは狼男より人狼といったほうが通りがいいですかね。

ドッグマンが初めて目撃されたのは1887年、以降10年おき、つまり下一桁が「7」で終わる年、特に7月7日に現れるという伝説があり「7」に彩られたUMAです。

こういったバックグラウンドからもUMAの中でもより都市伝説的傾向が強いのが分かるでしょう。

ミシガン・ドッグマンがブレイクしたのは初の目撃からちょうど100年後の1987年のことです。

きっかけは1987年4月1日、ミシガンのFMラジオ局WTCM-FMのDJ兼ディレクターのスティーブ・クック (Steve Cook) 氏がボブ・ファーリー (Bob Farley) という無名の歌手が歌う「レジェンド (Legend)」というドッグマンの伝説を綴った曲をかけたことによります。

この曲の歌詞を聞いたリスナーから同様の生物 (ドッグマン) を目撃したことがる、と凄まじい反響があったのです。

100年の歴史を経てついに、、、と言いたいところですが、実はクック氏と同僚のDJジャック・オマリー (Jack O'Malley) 氏が仕掛けたエイプリル・フールのイタズラだったのです。

ボブ・ファーリーなんて歌手は存在せず、その正体は作詞作曲を含めすべてクック氏自身によるものでした。

都市伝説が現実化する、というパターンは現在でも散見され、ついこの前書いたローン・パイン・マウンテン・デビルやレイク (スキンウォーカー)、ニンゲン、ヒトガタ等がそれに当たります。

クック氏による罪のない捏造 (イタズラ) からドッグマンの歴史は始まりますが、この捏造告白後もドッグマンの目撃は途絶えるどころか増えていくほどです。

というのもクック氏の捏造告白からその特徴の制限を開放されたことによりドッグマンは二足歩行に捉われることなく、犬的な特徴を持つ未確認生物であればすべてドッグマンに結びつけられるようになったからです。

そして2007年、ついにはドッグマンの動画が公開されます。

ゲーブル・フィルム (Gable film)」です。

(ゲーブルフィルム)

アーロン・ゲーブル (Aaron Gable) 一家のホームビデオであることからそう呼ばれます。

ゲーブル家の子供がスノーモービルに乗って遊ぶ姿からスタートするこのモノクロフィルムは一家の飼い犬であったりアーロン氏自身が薪割りしているところであったり、何の変哲もない内容です。

しかしビデオが始まって3分8秒前後、クマのようなシルエットをした得体のしれない生物が撮影者であるアーロン氏に向かって猛突進してきます。

おそらくアーロン氏に襲い掛かったものと思われ、カメラは飛ばされフィルムはそこで終わっています。

よく見れば分かりますが、生物がアーロン氏に襲い掛かった瞬間に生物の口内が映り込んでいます。



ゲーブル・フィルムはたまたま発見されたもので、定説では1970年代に撮影されたといわれています。

とはいえ、実は本当にミシガンで撮影されたかどうかも含め詳細は不明です。

但し、これってヴィンテージ処理してるんじゃないの?というほど冒頭からわざとらしいほど画像ノイズが凄まじいですw

ちなみにこのフィルムの所有権はあのスティーブ・クック氏ですw

え!?またもクックと聞けば怪しさ満点と思うかもしれませんがあくまで所有権であり、クック氏がアーロン一家から買い取ったと考えれば問題ありません。

さて、既に本文が長くなっているので結論を言ってしまうと、このフィルムもクック氏が仕掛けた捏造でした。

一度目はエイプリルフールでしたが2度目は本気で騙そうとしていますw

(アーロンを襲った謎の生物は実は着ぐるみです)

あの謎の生物も着ぐるみを着た人間が演技しています。

アーロン氏がドッグマンに襲われ内臓でろんでろんの殺された姿も撮影したようですが、あまりに凄惨でさすがに行き過ぎと判断したのかその部分は本当にお蔵入りされたようです。

(アーロン・ゲーブルの惨殺現場も実は作ってありました。もちろん内臓は模型です)

しかしまあクックは本当に憎めない男です。

クックはお騒がせして反省している?とんでもない、反省どころか2009年「レジェンド」を再録しストリーミングで販売しています。

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