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2024年12月29日日曜日

人間を襲撃するキーウィがいる ~ ボーン・マロー・キーウィ


■人間を襲撃するキーウィがいる ~ ボーン・マロー・キーウィ

今回はボーン・マロー・キーウィ (Bone Marrow Kiwi)、ニュージーランドのUMAです。

キーウィ (Apteryx) は1属5種知られているニュージーランドの固有種で、飛べない鳥、いわゆる走鳥類 (平胸類) の中では群を抜いて小さな鳥です。

キウイフルーツ (Kiwifruit) に似ているからそう呼ばれるのか、逆にキウイフルーツが鳥類のキーウィに似ているからそう呼ばれるのか、どちらなのか?

これは鳥類の方が初めに命名されたもので、比較的キーウィに似た姿をしているハリモモチュウシャク (Numenius tahitiensis) をポリネシア語でキーウィと呼ぶことから、ニュージーランドに初めて渡ったポリネシア人がキーウィを見てそう呼んだ、という説と、単純にその鳴き声からマオリ族がキーウィと命名したという2つの説があります。

(ハリモモチュウシャク)
(image credit: Wikicommons)

さてキーウィは5種知られているといいましたがいずれも小柄で最も大きな種でオオマダラキーウィ (Apteryx haastii) の体高45センチです。

走鳥類はダチョウ (Struthio camelus) を筆頭に、ヒクイドリ (Casuarius casuarius) やレア (Rhea americana)、エミュー (Dromaius novaehollandiae) が人ほどもあるのと比べるとキーウィは突出して小柄であることが分かります。

史上最大の卵を産んだのは絶滅したエピオルニス (Aepyornis maximus) でその大きさは高さ30センチ (最大40センチ)、重さは10キロ (最大20キロ) に達しました。

現生種でいえばやはりダチョウ、最大20センチを超し、重さも1.6キロあります。

まあ走鳥類は体も大きく卵が大きくても納得といった感じではあります。

(キーウィと卵)
(image credit: Wikicommons)

さて今日の主役のキーウィですが卵の大きさだけは走鳥類らしさが残っています。

もちろんダチョウサイズとは言えませんが体に比して「異常」と思えるサイズの卵を産みます。

キタキーウィ (Apteryx mantelli) は体高40センチ、体重2.8キロであるのに対し、卵の重さは最大400グラム以上、最大で体重の20%の重さの卵を2つ産みます。

鶏卵の重さは50~60グラムですからとてつもない大きさ (重さ) であることが分かると思います。

さて、いつも通り前置きが長くなりました。

今回のボーン・マロー・キーウィは直訳すると「骨髄キーウィ」

ニュージーランドのマオリ族に伝わるUMAで、UMAですから既知の5種に含まれることはもちろんありません。

しかしその名前の響きからも何も感じることができないでしょう。

一体どのようなキーウィなのか?

まず羽毛の色が異なります。

地味な羽根色のキーウィたちですがボーン・マロー・キーウィの羽毛は真っ白だといい、その目は「血」のように赤いというのです。

しかしこのキーウィ、ただ白いだけではありません。

夜行性のボーン・マロー・キーウィは眠っている人間をはじめ大型の獲物にそっと近づくとカミソリのように鋭いクチバシの先端で脚に穴を開け骨髄 (ボーン・マロー) を吸い上げるのです。

吸血コウモリと同じ手法のようで血 (骨髄) を吸われている犠牲者はその間、その痛みで目を覚ますことはないといわれています。

昆虫等を主食とするキーウィが突如血吸いに進化するとはなかなか想像がつきませんがキュウケツガラパゴスフィンチ (Geospiza septentrionalis) のような例もあるので一概に否定はできませんが。

但し、おそらくこれはアルビノのキーウィからインスパイアされたUMAではないかと思われます。

羽毛が白い上に目が赤いというアルビノの特徴を有しているのがその理由です。

寝ている間に人間の体を刺す動物 (高確率で昆虫) の仕業をアルビノのキーウィの尖ったクチバシと紐づけたことにより創造されたのかもしれません。





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