自爆系昆虫も意外といますが、今回はジバクアリ Part2です。
今回のはボルネオに生息するコロボプシス・エクスプロデンス (Colobopsis explodens)、通称イエロー・グー (yellow goo)。
イエロー・グーは樹上性のアリで、数千匹で構成される非常に大きなコロニーを形成します。
フタバガキ科の大木に好んで巣を作り、その巣は最大で高さ60メートルにも及びます。
英語で「爆発する (explode)」ことを意味する「エクスプロデンス (explodens)」を種小名に冠した筋金入りの爆発種です。
数千匹のアリたちすべてが自爆するわけではなく、複数のカーストに分かれた中でもっとも小柄な働きアリのカーストのみが自爆専属の戦闘員として育ちます。
この自爆戦闘員が爆発した際に放たれる黄色い粘着性の毒液を「イエロー・グー」と呼び、そのことからこのアリ自体もイエロー・グーと呼ばれます。
自爆戦闘員は自爆する際、腹部を地面に垂直に持ち上げてから腹部を破裂させます。
もっとも体を高くすることで飛散する毒液をより広範囲に飛ばす工夫でしょう。
イエロー・グーは刺激性の毒液であり、敵は窒息するか窒息しないまでも撃退することが可能です。
生まれながらに自殺を余儀なくされるカーストを持つ不思議なアリです。
なお、もっとも体の大きな働きアリのカーストは、肥大した大きな頭部を持ち頭部で巣穴を塞ぐ役割を担います。
(参照サイト)
MONGABAY
Passion Entomologie
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イエロー・グーは刺激性の毒液であり、敵は窒息するか窒息しないまでも撃退することが可能です。
生まれながらに自殺を余儀なくされるカーストを持つ不思議なアリです。
なお、もっとも体の大きな働きアリのカーストは、肥大した大きな頭部を持ち頭部で巣穴を塞ぐ役割を担います。
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