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2023年4月3日月曜日

ユタ州の山林3.6メートルの謎の巨大生物が撮影される

(image credit by ynical777 via TikTok)

■ユタ州の山林3.6メートルの謎の巨大生物が撮影される

Exemploreさんによれば、アメリカ、ユタ州の森林に仕掛けておいたトレイルカメラに巨大な生物が写っていたといいます。

非常に絶妙なカメラワーク、というか動体検知なのでカメラワークもなにもあったもんじゃなく単なる偶然なんですが、キーになる頭部だけ写っていないのです。

右側に全身が写っているクマはアメリカクロクマ (or アメリカクマ, Ursus americanus) ではなかろうかと考えられています。

(アメリカクロクマ)
(image credit by Wikicommons)

アメリカクロクマの「成体」は小柄なものだと1.2メートル、最大クラスは2メートルほどになるといいます。

通常は1.2~1.5メートルの範囲にあるようです。

それで取り敢えずこの画像に写っている右側のクマの体長を平均サイズだとすると、左側の「巨大生物」は3~3.6メートルに見積もられるといいます。

(アメリカバイソン)
(image credit by Wikicommons)

体長であればアメリカバイソン (Bison bison) と一致するといいますが、クマと仲良くしているのも凄いですし、背中の傾斜もそれほどでもなく、またぶっとい後肢からも違うように見えます。

四つん這いのゴリラにシルエットに似ていることからビッグフット説も出ていますが、子分としてクロクマを引き連れて歩いていることで話がややこしくなるので今回はビッグフットの登場は控えていただこうかと思います。

そうして見ていくと、やはり左側の生物はクマのように見えます。

(カリフォルニアハイイログマ)
(image credit by Wikicommons)

アメリカクロクマより大きくなるグリズリーことハイイログマ (Ursus arctos horribilis) の最大サイズですら2.5メートルぐらいといわれており、左側の生物が3.6メートルのクマであるなら史上最大レベルです。

それでもいいのですが、ここで今一度、推定値の算出方法に問題ないのか考えてみましょう。

記事では右側のアメリカクロクマを記事では1.5~1.8メートルと見積もっているのがそもそも大き過ぎるのではないでしょうか。

子熊とはいいませんが成体ではないかも?

せいぜい1~1.2メートルとすれば謎の左側の個体も2メートル前後に見積もれます。

右側のクマは黒くて確かにアメリカクロクマっぽいですが、一方、左側の「クマ」は肩の隆起がとても大きくハイイログマっぽくも見えます。(毛色はあまり当てになりません)

まあ全体が見えないのでクロクマともハイイログマとも言い切れませんが、ちょっと大きめのクマの親子の可能性が高いのではないでしょうか?

ただのハイイログマやアメリカクロクマでは面白くない方には、前出の「クマを子分として引き連れたビッグフット」説を推奨、それに加えカリフォルニアハイイログマ (Ursus arctos californicus) の生存説なんていかがでしょう?

カリフォルニアハイイログマはカリフォルニアに棲息していたハイイログマの亜種でハイイログマより一回り大きかったともいわれ、にわかには信じがたいですが最大1000キロ以上もあるモンスター球の個体が射殺されたという記録があります。

現生種ではホッキョクグマ (Ursus maritimus) とコディアックヒグマ (Ursus arctos middendorffi) の最大クラスで600キロほどといわれています。

そんな巨大なカリフォルニアハイイログマですが今からちょうど100年ほど前、報奨金をかけた駆除や狩猟圧力により1922~1924年あたりに絶滅したと考えられています。

(参照サイト)

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