「ポゴ」シリーズもどんどん紹介していきます。
今回はシコポゴ (Sicopogo)、カナダ、ブリティッシュコロンビア州にあるシュスワップ湖 (Shuswap Lake) で目撃されるレイク・モンスターでシュスワッギ (Shuswaggi) とかシュグム (Shugumu) とも呼ばれます。
というか、カナダのレイク・モンスターは「~ポゴ」と呼ばれるためシコポゴなるニックネームが後付けされたようで実際はシュスワッギのほうが通りがいいようです。
シュスワップ湖は最長55マイル (約89キロ)、最大水深528フィート (約160メートル) と怪物が住むにはもってこいの大きく深い湖です。
さてさてシコポゴはどんな生物かというと、やはりカナダのレイク・モンスターらしくそのシルエットは細長いレイク・サーペントタイプです。
体長は18~65フィート (約5~20メートル) と長大でバカでかく、巨大なウナギの姿を想像してもらえば近いかと思います。
一方、先住民族には19世紀より目撃情報があり、彼らはシコポゴを「タザムア (Ta-zam-a)」と呼んでいた (る) そうで、これはセイリッシュ語で「水の熊」を意味します。
全然関係のない話ですが無敵で知られるクマムシは英語で同じくウォーター・ベア (水の熊) と呼ばれます。
レイク・サーペント (海蛇タイプ) とクマでは随分とその姿が異なりますが、実は1904年にシュスワッギはハンターに「射殺」されており、その姿はむしろクマタイプでした。
(水棲モグラことロシアンデスマン (Desmana moschata))
(image credit by Wikicommons)
毛むくじゃらでグリズリー (ハイイログマ) ほどの体格をしており、水棲のモグラ (デスマンのことでしょうか?) のような25インチ (約60センチ強) の足を持っていたといいます。
どこで (地上?湖?) 目撃され撃たれたのか、そういった情報が乏しく、もしかするとそれはシュスワップ湖を泳いでいたただのグリズリーじゃないのかという疑念もありますが、シコポゴを狩ったハンターはその毛皮を剝いで売ったところ大層な金額で売れたということなので珍しい毛皮であった可能性はあります。
(バシロサウルスの全身骨格)
(image credit by Wikicommons)
それ以降、移民たちによる目撃は増えますが概ねレイク・サーペントタイプで、やはりその正体として人気なのはバシロサウルス (ゼウグロドン) です。
バシロサウルスはこのサイトに何度も登場していますが、今から3000万年以上前に絶滅した原始的なクジラです。
シーサーペントのように細長い体型をしているのが特徴でUMAの正体として引っ張りだこです。
現実的なところでは「レイク・サーペント」系はチョウザメ等の巨大魚、「クマ」タイプの哺乳類系は実際にグリズリーやヘラジカ等の哺乳類が泳いでいるところを誤認したものでは?といわれています。
1948年にはボートに乗って釣りをしていた男性がシコポゴに体当たりされ転覆しかけた、なんて事件も起きています。
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ひで
返信削除恥ずかしながらデスマンを知らず、デスマンの写真を見てこっちもUMAか?
返信削除と思ってしまいました。
ティジー・ウィジーみたいな、、、
デスマンは実在する動物なんですね、本当にナムさんのサイトは勉強になります。
確かにデスマンて日本ではマイナーですよね~、それならソレノドンなんてもっと不思議に見えるかも?(笑)
返信削除ソレノドンって名前から怪獣みたいなイメージで調べてみたら可愛い!
削除希少生物で唾液に毒って不思議です。
どの生き物にもいえますが生き残って欲しいですね、人為的な絶滅とか本当にガッカリします。
ナムさんの記事を読むとつくづくそう思います。