最強の毒生物は?
これはとても難しい質問です。
もっとも人間を死に至らしめた数の多い生物を挙げる人もあれば、事故にあった場合の致死率の高さをもって最強という人もいると思います。
最も短時間に人を死に至らしめるものこそ最強という人もいるでしょう。
また、有毒であることを武器に攻撃的であるものや、逆に有毒ゆえディフェンス能力が高いものを最強と答える人もいるかもしれません。
評価基準は人それぞれなので、それぞれのナンバー1があっていいと思います。
自分はキロネックス・フレッケリこそ猛毒生物ナンバー1と思っています。
(キロネックスの詳細はこちらの記事をどうぞ)
(image credit by Terry Siegel)
しかし、単純にその生物の持っている毒性の強さ、半数致死量 (LD50) をもって判断する場合、マウイイワスナギンチャク (Palythoa toxica) が最強といわれています。
「猛毒動物最恐50」(今泉忠明著) によれば、マウイイワスナギンチャクの有する猛毒パリトキシン (palytoxin) の毒性は、青酸カリの8000倍、テトロドトキシン (フグ毒) の60倍ととてつもない強さです。
マウイイワスナギンチャクのハワイでの呼び名はリムメークオハナ ("limu-make-o-Hana")、意味は「ハナの死の海草」です。(ハナとはマウイイワスナギンチャクの発見されたハワイの地名)
これだけの毒性を持ち、またマウイイワスナギンチャクはわりと浅瀬に生息するイソギンチャクのようですが、生息域も狭く目立った事故はあまりないようです。
ただし、地元での呼び名で分かるとおり、その毒性は地元では周知の事実であり部族間の争いで矢毒などに使われた過去もあったようです。
(参考文献)
猛毒動物最恐50 / 今泉忠明著
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