2022年6月21日火曜日

淡水魚史上最重量、300キログラムの巨大エイが捕獲される

(image credit by CNN)

つい先日も史上最大級のでっかいエイがニュースとなっていましたが、今回捕獲されたのは正真正銘の淡水魚史上、最重量の個体です。

南米最大の巨大エイ、アハイア・グランディ (ポタモトリゴン・ブラキュラ) もいますが、今回捕獲されたの先日捕獲された巨大エイ同様、当然のようにメコン川で捕獲されました。

エイの詳しい情報は記載されていませんが、おそらく旧名ヒマンチュラ・チャオプラヤ (Himantura chaophraya) こと、ウロギムヌス・ポリレピス (Urogymnus polylepis) でしょう。

今回捕獲されたウロギムヌスはメス、体長は13フィート (約4メートル)、重さは661ポンドということなので約300キログラムもあります。

(image credit by CNN)

メコン川はタイや中国等、6ヵ国を跨ぎますが、今回捕獲されたのはカンボジアです。

この体重は2005年に捕獲された公式記録では淡水史上最大であったメコンオオナマズ (Pangasianodon gigas) の645ポンド (約293キログラム) をわずかに上回ります。

まぁ、ナマズとエイというあまりに異なる種での争いではありますが、今回はウロギムヌスに軍配が上がったという次第です。

紡錘形のゴロっとした体形のナマズに対し、エイは上下から見れば表面積が多く、とても大きく見えますが、如何せん、うっすいので重さ比べとなるとやや不利なところを、単純に大きさで覆したという感じです。

環境破壊によるメコン川の水質悪化の中でこんな巨大エイがまだ生息していることに生物学者ゼブ・ホーガン (Zeb Hogan) 氏は歓喜しており、まだまだメコン川は捨てたもんじゃないとこの川の可能性と未来に期待を寄せます。

ホーガン氏は以前にメコン川沿いの聞き込み調査で、幅14フィート (約4.3メートル)、体重1100ポンド (約500キロ) のウロギムヌスが捕獲されたという噂を聞いています。(噂だけならメコンオオナマズやヨーロッパオオナマズにも、もっと巨大なものがいますが)

500キロというキリの良い数字ですし、客観的な物的証拠もないことから信ぴょう性についてはクエスチョンマークではありますが、過去の記録を更新したことに、現実感は一歩前進したといって過言ではないでしょう。

なお、淡水界最重量を記録した彼女には、クメール語で「満月」を意味するボラミー (Boramy) という素敵な名前が付けられ、追跡タグをつけたあと、また大自然のメコン川に放たれたということです。

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