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2025年10月10日金曜日

新潟県、粟島沖のシーズン・アニマル ~ 浮き物 (うきもの)


■新潟県、粟島沖のシーズン・アニマル ~ 浮き物 (うきもの)

日本海に浮かぶ粟島 (あわしま)。

新潟県岩船郡粟島浦村 (いわふねぐん・あわしまうらむら) に属する面積10平方キロメートル弱、周囲22~23キロメートルほどの小さな島です。

人口320人に対し、近年、島に持ち込まれた数頭のニホンジカ (Cervus nippon) が天敵がいないため瞬く間に繁殖し100頭も棲息しています。

さてこの粟島沖には「浮き物 (うきもの / Ukimono)」と呼ばれるパラノーマルな現象が伝わっています。

実はこの浮き物、タイトルに「海棲獣」と書きましたが、UMAを含む生物であるのか、自然現象であるのか、それとも完全なパラノーマルな現象なのかよくわかっていません。

浮きものはその名の通り、毎年5~6月ごろ、特定の位置に「浮かび上がる」といい、もしかすると特定時期に潮位の関係で現れる「島」 (いわゆるトンボロ現象) かと思いきや、浮き物は移動することもあるといわれており、物体ではなく生物である可能性もあります。

ただまぁ静止している物体でも波の動きなどで錯視 (目の錯覚) が起こり、実際には動いていないのに動いているように見えることもあるのでここは物的証拠がないだけに意見は別れそうです。

ですがやはり生物と考える方が俄然興味が湧くでしょう、それならUMAですからね。

浮き物をUMAと仮定した場合、ネガティブな要素として「遠くからは確認できるものの近付くと見えなくなってしまう」という浮き物の特徴です。

これは錯視である可能性を示唆しており、特に錯視の代表的な「蜃気楼」が起きやすい3~6月に集中している、というのもUMAとして考えるにはマイナスポイントであることは書くさず白状しておきましょう。

さて、こういったことを考えるとレアな自然現象である可能性が高く、UMAと考えるのは圧倒的に不利な感じがしますし、実際そうでしょう。

動いているのが観察されている方が少ないようですし。

ただ前述の「遠くからは確認できるものの近付くと見えなくなってしまう」は生物であっても成り立ちます。

未知・既知に関わらず仮に浮き物が海洋生物だとした場合、人間が近寄れば逃げるに決まっています。

見えなくなる (消える) というより、単に危険を察知し水中に没したと考えれば自然なことです。

浮き物の大きさは具体的に言及されませんが、とにかく大きいとのこと。

既知生物であれば、鯨類 (げいるい/クジラ・イルカの仲間) の可能性が高いと言えます。

5~6月に目撃が集中することはちょっと説明できませんが、新潟県沖で鯨類はシャチ等も含め多数目撃されているので、浮き物を生物と考えるのであればその正体である可能性はそれなりにあるかもしれませんね。

ちなみに地理的に割と近い佐渡島沖の怪物、タテエボシも海洋性UMAですが浮き物はタエエボシほど詳細な情報がなく、関連性は不明です。

浮き物が物体でも既知生物でなければ、深海性の未知の巨大な鯨類かサメ等の軟骨魚類が一番あり得そうです。

まぁUMAとして考えた場合、季節限定なのが一番のネックですが、逆に特定のシーズンだけ現れるシーズン・アニマルとして考えれば面白いUMAともいえますね。






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