■深海に棲息する人間の脳を食べる謎の寄生虫 ~ ファルーガとニイトゥス
今回は寄生虫、ファルーガ (Faluga) とニイトゥス (Nyitus) です。
たま~に気が向いたときに記事にしている寄生虫シリーズ!
、、、ではなく、いつも通りUMAです。
寄生虫のUMAですね。
スペインのカタロニア (カタルーニャ) に伝わる謎多き寄生虫で、ファルーガ及びニイトゥス両者は習性が酷似しているのでまとめて紹介することにしましょう。
いずれも海棲の寄生虫で、海底洞窟に棲息しているといわれています。
非常に微小でありその姿を肉眼で識別することは不可能、つまり顕微鏡サイズですね。
そのため存在は知られているものの、その特性からどういった姿をしているのかはわかっていません。(ふつうのUMAとここら辺は同じですね)
海底に棲息することから、彼らがメインターゲットとする宿主 (寄生される側の生物) が人間とは考えにくいですが、少なくとも人間にも寄生することがある寄生虫です。
前述の通り、非常に微小なことから海中に入った人間の耳や鼻、目を通し体内に侵入することができます。
ファルーガもニイトゥスも侵入方法は同じですがその後の寄生する場所が異なります。
ファルーガは人間の体内に入ると、耳の奥へ侵入、耳の組織を貪り食うといいます。
医学的にどの部分を食べられる (損傷する) とそうなるのかは分かりませんが、宿主の命こそ奪わないものの、宿主は永久に聴力を失うといいます。
おっそろしいです、が、おそらく大抵の人はもうひとつのニイトゥスの方が怖いと思うに違いありません。
こちらはファルーガよりもUMA的、ホラーファンタジー的な存在です。
クラシックなB級ホラームービー風といった方がいいかもしれません。
ニイトゥスが向かうのは耳ではなく宿主の脳です。
この時点で嫌な予感が漂いますが、おそらく皆さんが予想したであろう行動をニイトゥスは取ります。
そう、脳を貪り食うのです。
彼らはただむやみに脳を食べ尽くすのではなく、記憶をつかさどる部位 (海馬や大脳皮質?) をピンポイントで狙うといいます。
ファルーガ同様、ニイトゥスも宿主の命は奪わないものの、宿主の一部の記憶を永久に消し去ります。
寄生された人間は完全な記憶喪失になることはありませんが、しばらくの間、記憶系の障害に苦しむことになります。
まぁ実在する殺人アメーバことネグレリア・フォーレリ (Naegleria fowleri, フォーラー・ネグレリア) のように、本当に脳を貪り食い命まで奪う寄生虫もいるぐらいですから、ファルーガやニイトゥスの方が実はかわいく感じてしまう人もいるかもしれません。
もしかすると潜水病 (減圧症) を説明する上でファルーガやニイトゥスが創造されたのかもしれません。
潜水病は最悪死に至ることもありますが、そこまでいかなくても潜水性中耳炎や意識障害を引き起こす場合があります。
同時に海に潜った人々にこのような症状が現れた場合、外傷もないことから寄生虫によるものに違いないと考えても決して不思議ではありません。
あくまでひとつの説ではありますが。
いずれにしてもこういった神話や伝承に微小な寄生虫、ややファンタジック感はあるものの実在しても何らおかしくはないものが登場するのはなかなか興味深いですね。
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