■熊本に怪物級の謎のスッポンが棲息している ~ クマモトオオスッポン
さて、今回は読者さんからいただいた目撃情報です。
この話は今から40年ほど前の出来事ということなので、1980年代半ばぐらいですかね。
早速お話を見ていきましょう。
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今から40年程前の話です。
僕が通っていた小学校は公立の小学校では無く国立だった為、バスで通学していました。
家からバス停まで、低学年の頃は父親が一緒に来てくれていたのですが、ある日父親が『何だ?あれは…』と何かに気付きました。
見ると60cmのマンホールより少し大きい位のヌメヌメした感じで黒光りしている丸い何かが有りました。
その何かは車に轢かれた直後だったようで、周りには赤い血の様な液体が広がっていました。
父親は『あれ。スッポンじゃ無いかなぁ…あんな大きいの見た事ないなぁ…』と言っていました。
学校から帰る頃には、沢山の車に轢かれたであろうその死体は原型を留めない程完全に潰れていて、結局何かはわからないままでしたが、あの日直径60cm程の何かの死体が有った…と言う話です。
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謎の生物の、いわゆるロードキル (轢死) 情報です。
マンホール大の甲羅を持つカメ自体は現存しますから物理的には全然あり得ることです。
これは熊本県の話とはいえ、もともと極めてあり得ないことですが、特に海沿いの道路とかではなく、ウミガメのロードキルというのは考えにくいところです。
目撃者さんの推測通り、やはり候補としては巨大なスッポンを推したいと思います。
巨大なスッポンは世界各地、特に東南アジアやアフリカに多く棲息しています。
(シャンハイハナスッポン)
(image credit: Wikicommons)
甲長1.4メートルの世界最大のスッポン、タイコガシラスッポン (Chitra chitra) やマルスッポン (Pelochelys cantorii)、ホアン・キエム・タートルことシャンハイハナスッポン (Rafetus swinhoei)、ナイルスッポン (Trionyx triunguis) 等々。
では日本ではどうでしょう?
かなり最近、2023年8月に鳥取県日野町の日野川でニホンスッポン (Pelodiscus japonicus) の巨大な個体が発見されました。
ニホンスッポンは通常は甲長20センチ前後、しかしこのとき捕獲されたものは甲長だけで38センチ、体重5キロもある超大物でした。
とはいえ、目撃者さんの甲長60センチには遠く及びません。
潰れて甲羅が少し広がったとも考えられますが、轢かれた当初は原形をとどめており、直径60センチまで広がるとは考えにくいです。
しかし前述の捕獲された38センチのスッポン、これはほんの序の口、甲長50センチを超える個体が発見されたこともあるといい、非公式記録ではあるものの60センチオーバーの個体もいたとか。
ということを考えると、大きめのスッポンが潰れて大きく見えた、とか海外の巨大スッポンのテレポートアニマル説を出さずとも、日本史上最大級のニホンスッポンの巨大個体だった可能性があります。
夢のあるところでは未発見の巨大スッポンですね。
その場合、新種としてクマモトオオスッポン (Kumamoto giant softshell turtle) とでも呼びましょうか。
ちなみに、絶滅種ではありますが、ヒタチナカオオスッポンという甲長80センチ以上の巨大スッポンがかつて日本の沼沢地に生息していました。
引き続きUMA、グリッチ、ゴースト等々、現実的なものからパラノーマルなものまで募集していますのでお気軽にコメント欄に書き込むかメールしてください。
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1970年代頃には爬虫類のペット飼育とかもかなり行われていたし、80年代の事例となると大型の海外スッポンが逃げ出したか捨てられたものの可能性が高そうですかね
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