■秦の始皇帝の時代から伝わる謎の生物 ~ 太歳
今回は竹東湖モンスターゼリー (タケジャッシー) の記事で触れた太歳 (たいさい) にスポットを当ててみます。
太歳は中国の「未確認生物」で、本場中国では「太歲」に加え「肉灵芝」「肉靈芝」「稱肉芝」等、いくつかの表現があります。
太歳は不思議な生き物で、そもそも動物なのか、植物なのか、菌類なのか、それすら定義するのが難しい存在です。
そういった意味では日本のUMA、ケサラン・パサランと似た傾向があるかもしれません。
まあそうはいいつつも概ね菌類と考えられていますが、またここでキノコであるか粘菌 (変形菌) であるかで意見が分かれています。
また太歳は大きく分けて3タイプ存在し、ひとつはキノコのように地中から地上に子実体を伸ばしているタイプ、もうひとつが人の目のつかない地中の中で育つタイプ、そして最後が水中で育つタイプです。
地上タイプはマンネンタケ(Ganoderma lucidum) に似ており、まさにキノコのように繊維状、地中タイプは肉厚で弾力性があり肉塊を彷彿とさせます、そして水棲タイプは「邪道」のようですが稀に発見されているようです。
(地上、キノコタイプの太歳)
(image credit: 百度百科)
一般的な太歳のイメージはおそらく地中タイプのものが「王道」であると思われます。
その存在は紀元前から知られており、食することにより「不老不死」になると信じられていたことから、秦の始皇帝は太歳を見つけるべく、3度の派遣をしたといいます。
特定の色・形はしていないものの、「赤いものはサンゴに、白いものは脂肪に、黒いものは漆に、緑のものは緑の羽根に、黄色のものは赤銅にそれぞれ似ており、氷のように光が浸透する」そうです。
「肉塊」と表現されるようにゴロッとしたシルエットで、目・鼻・口・四肢・尾といったような動物的な器官を持ちません。(但し「頭と尾を持つ生物」という説もあります)
高温でも腐敗せず、低温でも固まらず、また傷を負っても再生能力が高く自然治癒します。
太歳 (と信じられているもの) はこれまでに幾度か発見されており、非常に高額で取引されています。
例えば2015年に四川省成都で発見された太歳は13キロもあり、50万元 (約1千万円) で取引されました (≒77万円 / キログラム)。
同年には遼寧省東港長安鎮で単体ではありませんが140キロ分もの太歳が発見され、1キロ当たり1万元 (約20万円) で取引されました。
2016年には巨大な80キロの太歳が発見され、300万元 (約6千万円) の価値があると推定されました。
2017年には池の中から50キロもある太歳が発見され、4人がかりで水から引き揚げました。
(水中タイプの太歳)
(image credit: 人民图片)
この太歳の価値は100万元 (約2千万円) の価値があると推定されました。
とまあ、この太歳、UMAといいつつ時折発見されることもあり、しかも高値で取引されることから一攫千金の夢のある生物でもあります。
「捕獲」されていることから、このうちいくつかは科学的に調査されており、菌類であることが判明しています。
しかし、なにせ上記の通り大きく分けて3タイプ (地上・地中・水中) あり、その生育環境から同一の生物とは考えづらく、また、例えば王道である地中から発見されるタイプであっても、太歳自体の定義づけが明確ではないためそれらも同種の生物であるかどうか判断がつきません。
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今気づいたのですが、僕の勘違いでなければ、バナー?のところの文字、ジャイアントであろう部分がジナント?ジャイナント?になってしまっていませんか?
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除本当だ!(笑)Ginantになってますね~、バナーのイラスト自体を変更予定なのでその時に直しますね。
ご指摘ありがとうございました。